アーセナルOBが活動停止中のFWトニー獲得を提言… ジェズス&エンケティアの力不足を指摘「プレミア制覇をもたらすことはない」

[写真:Getty Images]

元イングランド代表FWのポール・マーソン氏が、アーセナルにブレントフォードのイングランド代表FWイヴァン・トニーの獲得を勧めた。

昨シーズンは優勝まであと一歩届かず、そのリベンジを果たすことが期待される今シーズンのアーセナル。ここまでのリーグ戦成績は4勝2分けと開幕から無敗をキープしているが、最大のライバルとなるマンチェスター・シティは無傷の6連勝スタート。すでに勝ち点差は「4」開いている。

アーセナルOBのマーソン氏は、今のままではアーセナルがプレミアリーグを制覇するのは難しいと考えているようで、特に前線のクオリティ不足をイギリス『スカイ・スポーツ』で指摘。24日に行われたトッテナムとのノースロンドン・ダービーを振り返る中、センターフォワードを務めたイングランド代表FWエディ・エンケティアと左ウイングを務めたブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスを厳しく評価した。

「私は初日から常に言ってきたが、エディ・エンケティアがプレミアリーグ制覇をもたらすことはない」

「適切なセンターフォワードが必要だ。トッテナムとの一戦を2-2で引き分けたことに関してエンケティアを責めるつもりはないが、リーグ戦はあと32試合あり、チャンピオンズリーグ(CL)も全て戦わなければならない。その中で、彼がチームを次のレベルに引き上げるとは思わない。ガブリエウ・ジェズスがチームを次のレベルに引き上げたとも思えない」

「私はアーセナルが日曜日(24日)に勝つだろうという強い自信を持っていたが、チームを見て大きな不安を感じた。ウイングにジェズス、前線にエンケティアが入る。それにファビオ・ヴィエイラ。彼は十分ではないと思う。その後、デクラン・ライスが下がり、ジョルジーニョが入る」

「アーセナルは最強のチームではなかったし、チャンピオンズリーグも含めた今後全ての試合を考慮すると、日曜日は少し弱々しく見えた」

マーソン氏は具体的な補強案として、昨シーズン、プレミアリーグで33試合20ゴールを記録したブレントフォードのストライカー、トニーの名前を挙げた。

「彼らにセンターフォワードが必要だと考えるのは問題ないが、一体誰がいるだろうか? 1月に彼らが獲得できるのはイヴァン・トニーだけだ。世界を見渡してもセンターフォワードはそれほど多くない。彼らは絶滅危惧種だ」

「トニーは良い選手だ。彼はボールをキープすることができるし、空中戦も得意だ。アーセナルは彼を獲得する必要があるかもしれない。周りにセンターフォワードが100万人いるわけではない」

トニーは5月に賭博規則違反によりイングランドサッカー協会(FA)から8カ月間のフットボール活動禁止処分を科され、試合出場は2024年1月17日まで不可能となっている。

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