介護費用11兆1912億円 22年度、高齢化で最多更新

厚生労働省が入る中央合同庁舎

 厚生労働省が26日発表した2022年度の「介護給付費等実態統計」によると、介護保険給付や自己負担を含む介護費用は前年度比1.5%増の11兆1912億円に上り、過去最多を更新した。高齢化の進行による利用増が理由。

 厚労省は介護保険制度が始まった翌年度の01年度から毎年調査を実施している。

 介護費用のうち、要介護認定を受けて介護サービスを利用したのは前年度比2.2%増の559万1600人。サービス別で見ると、施設サービスよりも、訪問介護や短期入所といった居宅サービスの増加率が大きかった。

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