二宮和也&中谷美紀&大沢たかお「ONE DAY」キャスト17人が集結! 主演同士は全然会っていない撮影状況を報告

フジテレビ系で10月9日にスタートする、二宮和也、中谷美紀、大沢たかおがトリプル主演を務める連続ドラマ「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」(月曜午後9:00。初回は30分拡大)の制作発表記者会見が行われ、主演の3人をはじめ、共演の江口洋介、佐藤浩市ら、総勢17人が登壇した。

「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」は、人々が思い思いに過ごすクリスマスイブの1日を1クールかけて描く、謎と愛と奇跡の物語。聖夜に何が起きるのか――。主人公3人の男女のそれぞれの物語「逃亡編」「地方テレビ局編」「レストラン編」三つのストーリーが並行して進んでいき、最後に運命の交錯を果たす。演出は「HERO」シリーズ(フジテレビ系)、映画「マスカレードホテル」シリーズ(2019・21年)などの鈴木雅之氏が担当し、映画「翔んで埼玉」(19年)で第43回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した徳永友一氏が書き下ろすオリジナル作品。企画・プロデュースはフジテレビの「コンフィデンスマンJP」や「リーガルハイ」シリーズなど多くのコメディー作品を世に送り出してきた成河広明氏が務める。

まず、現在の撮影状況について、主演の3人が「物語は別軸で進むので、中谷さんと大沢さんとはまだ会っていないんですよ」(二宮)、「僕も中谷さんにはまだ会っていないですね。二宮さんには会いましたが、すれ違っただけでお芝居はほぼできていないです」(大沢)、「私は今ちょうど、二宮さんを追いかけていて、大沢さんとは対面していないのですが、カメラの映像の中でお目にかかった感じです」(中谷)とそれぞれが説明。

続けて司会の伊藤利尋アナウンサーが、それぞれの物語について話を聞いていくと、「逃亡編」で逃亡中の記憶喪失の男・勝呂寺誠司を演じる二宮は「逃亡編ですから、逃げないとしょうがないというか、ずっと走っています。まだお芝居みたいなことはほとんどしてないんですけど、うちが一番いい話になる予定です」と自信たっぷりのドヤ顔を見せ、会場を沸かせた。しかし、まだ暑さが残る中、外を走るため「外で冬服なので、どちらかというとそっちの方が今はしんどい感じですね」と、秋のドラマを夏に撮影する苦労を実感している様子。

次に「レストラン編」の主人公・立葵時生を演じる大沢にマイクが渡り、「シェフ役ということで準備しましたが、まだほとんどお芝居はしていません。ただ、レストラン編ということで、われわれが日本全国の胃袋をつかむパートを担っていまして、料理の先生たちが作ったメニューを丁寧に撮っていて、作る過程も全部一つ一つ撮っているので、そういう部分からわれわれのブロックを楽しめるかなと思います」とアピール。「すでに撮影は始まっていますが、結構おかしなチームになっています(笑)。『大丈夫かな、これ?』と思う洋食店になっているので、二宮くんの男らしいブロックと、美紀ちゃんのエレガントなテレビ局のブロックに挟まれた、われわれの葛藤みたいなものを楽しんでいただければ」と呼び掛けた。

さらに、フジテレビのアナウンサーから指導を受けて、報道キャスター・倉内桔梗役に挑む中谷が「レストラン編」について紹介。「スターアナウンサーさんたちに懇切丁寧に指導を受けて、西山喜久恵アナからは『役者たれ! キャスターたるもの演技派たれ!』というご指導をいただきました」と明かした。これを聞いた伊藤アナは「役者さんに『役者たれ!』と言ったんですか?」と驚き、平謝り。すると中谷は「『横浜で凄惨(せいさん)な発砲殺人事件が起こりました』というニュースと、『クリスマスのイルミネーションが点灯しました』という話題では、表情をパッと変えられるようでなくてはいけないということを教えていただきました」とフォロー。続けて「佐々木恭子アナからは、語尾の最後まできちんと発するようにとご指導たまわりまして、梅津弥英子アナからは、キャスターであったとしても原稿を読むだけではなくて、自分の意思もきちんとそこにありつつ、それをどこまでニュートラルに、かつちょっとだけ意思を含めるということを教えていただきました」とうれしそうに語った。

「逃亡編」で警視庁組織犯罪対策部の管理官・蜜谷満作を演じ、勝呂寺を追う江口は「逃亡編ということで、メンバーみんな真っ黒な感じなんです。タイトルにある“から騒ぎ”じゃないですけど、かなり大騒ぎな感じの大事件が起きていきます。ほかの大沢さんや中谷さんのパートとどう絡むのかなということは、あんまり考えずにやっています。こっちはこっちという感じで(笑)」と、撮影は順調に進んでいる様子。

約23年ぶりの共演となる二宮については、「『お互い変わらないね』という話から始まりました。まだまだこれからなので楽しみにしてます」とコメント。二宮も「何年経っても共演させてもらえるのがありがたいですね。空気感が戻るといいますか、懐かしい感じがしました」と応じた。加えて、江口が「二宮くんのアクションがすごいのが見どころですよ」と声を上げると、二宮は「そんなことないですよ。走ってるだけです」と謙遜した。

そして、謎の男・真礼を演じる佐藤にマイクが向けられる。イヌのフランを飼っていること以外、すべてが謎に包まれており、進出鬼没の真礼は唯一三つのパートに関わる重要な人物のようだが、佐藤は「謎の男というのは、日本語で訳するとミスリード役、いかにお客さんを引っ掛けてちょっと別の方向に持っていく。振り回せるかな、という役どころだと思います」と解説。そして、愛犬家の佐藤が今回共演するイヌについて「3歳のブルテリア。結構やんちゃな子で、甘がみをするかと思ったら、『甘くかめないね、こいつ』みたいな、結構本気でかんでくるぞと。そんな子ですけど、たぶん彼女はやってくれると思います」と目を細めた。

会見には、二宮が中心となるストーリー「逃亡編」で主に出演する中川大志、松本若菜、中村アン、報道キャスター役で出演する中谷の「地方テレビ局編」の主要キャストとなる福本莉子、小手伸也、加藤諒、大水洋介、丸山智己、梶原善、さらに、大沢がシェフを演じる「レストラン編」からは桜井ユキ、井之脇海、今井英二も出席。劇中ではすれ違うだけだったり、全く会わないメンバーもいるため、今回の会見は、出席者たちにとっても貴重な機会となった。

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