WEC世界耐久選手権は9月26日、11月4日に決勝レースが行われる2023年第7戦バーレーン8時間レースの暫定エントリーリストを発表した。3クラス計36台の車両が記載されている。
2023年の最終戦を飾るバーレーン・インターナショナル・サーキットでの8時間レースには、第6戦富士と同じ顔ぶれのマシンが揃う。すなわち、ハイパーカークラスに年間エントリーしていたグリッケンハウス・レーシングのグリッケンハウス007LMHは、富士に引き続き欠場となり、ハイパーカークラスは12台、LMP2クラスは11台、LMGTEアマクラスは13台で争われる。
ハイパーカークラスでは、怪我により富士戦を欠場したプジョー・トタルエナジーズ94号車のニコ・ミューラーが94号車のレースシートに復帰するほか、第5戦モンツァと富士でフロイド・ヴァンウォール・レーシングの4号車ヴァンウォール・バンダーベル680をドライブしたジョアオ・パオロ・デ・オリベイラの名が消え、4号車の第3ドライバーは未定となっている。オリベイラは同週末に開催されるスーパーGT最終戦に出場するものとみられる。
LMP2クラスでは、ユナイテッド・オートスポーツ23号車にトム・ブロンクビストが復帰するほか、プレマ・レーシングではミルコ・ボルトロッティも63号車のシートへ戻ることになる。
すでにコルベット・レーシングがタイトルを決めているLMGTEアマクラスでは、日本戦に小泉洋史とケイ・コッツォリーノが参戦したAFコルセ21号車で、このふたりに代わって最終戦に出場するドライバーが未定となっている。また、同じく富士で宮田莉朋がWECデビューを飾ったケッセル・レーシングでは、レギュラードライバーであるダニエル・セラが復帰。木村武史、スコット・ハファカーとともに57号車フェラーリ488 GTEをドライブする。
気になるのは日本籍チームとして年間エントリーしているDステーション・レーシングで、キャスパー・スティーブンソンと藤井誠暢の名前は記載されているものの、これまで同チームのオーナーとして参戦してきたジェントルマンドライバー、星野敏の名前が記載されておらず、ブロンズドライバーが未定となっているところだ。
2023年最終戦は、LMGTEアマを除く各カテゴリーの選手権タイトルが決定するだけでなく、WECにおけるLMP2クラス、およびLMGTE車両最後のレースともなる。見逃せない一戦は、11月2日木曜日に、フリープラクティスが開始される予定だ。
■2023WEC世界耐久選手権第7戦バーレーン8時間レース 暫定エントリーリスト(9月26日発表)
No. Class Team Car Driver Tyre
2
HYPERCAR
キャデラック・レーシング
キャデラックVシリーズ.R
E.バンバー
A.リン
R.ウエストブルック
MI
4
HYPERCAR
フロイド・ヴァンウォール・
レーシングチーム
ヴァンウォール・
バンダーベル680
E.グエリエリ
T.ボーティエ
TBC
MI
5
HYPERCAR
ポルシェ・ペンスキー・
モータースポーツ
ポルシェ963
D.キャメロン
M.クリステンセン
F.マコウィッキ
MI
6
HYPERCAR
ポルシェ・ペンスキー・
モータースポーツ
ポルシェ963
K.エストーレ
A.ロッテラー
L.ファントール
MI
7
HYPERCAR
トヨタ・ガズー・レーシング
トヨタGR010ハイブリッド
M.コンウェイ
小林可夢偉
J-M.ロペス
MI
8
HYPERCAR
トヨタ・ガズー・レーシング
トヨタGR010ハイブリッド
S.ブエミ
B.ハートレー
平川亮
MI
38
HYPERCAR
ハーツ・チーム・JOTA
ポルシェ963
A.F.ダ・コスタ
W.スティーブンス
Y.イェ
MI
50
HYPERCAR
フェラーリ・AFコルセ
フェラーリ499P
A.フォコ
M.モリーナ
N.ニールセン
MI
51
HYPERCAR
フェラーリ・AFコルセ
フェラーリ499P
A.ピエール・グイディ
J.カラド
A.ジョビナッツィ
MI
93
HYPERCAR
プジョー・トタルエナジーズ
プジョー9X8
P.ディ・レスタ
M.イェンセン
J-E.ベルニュ
MI
94
HYPERCAR
プジョー・トタルエナジーズ
プジョー9X8
L.デュバル
G.メネゼス
N.ミューラー
MI
99
HYPERCAR
プロトン・コンペティション
ポルシェ963
N.ジャニ
G.ブルーニ
H.ティンクネル
MI
9
LMP2
プレマ・レーシング
オレカ07・ギブソン
F.ウグラン
B.フィスカール
J-M.コレア
GY
10
LMP2
ベクター・スポーツ
オレカ07・ギブソン
R.カレン
M.カイザー
G.オーブリー
GY
22
LMP2
ユナイテッド・オートスポーツ
オレカ07・ギブソン
F.ルビン
P.ハンソン
F.アルバカーキ
GY
23
LMP2
ユナイテッド・オートスポーツ
オレカ07・ギブソン
J.ピアソン
T.ブロンクビスト
O.ジャービス
GY
28
LMP2
JOTA
オレカ07・ギブソン
D.ハイネマイヤー・ハンソン
P.フィッティパルディ
O.ラスムッセン
GY
31
LMP2
チームWRT
オレカ07・ギブソン
S.ゲラエル
F.ハプスブルク
R.フラインス
GY
34
LMP2
インターユーロポル・
コンペティション
オレカ07・ギブソン
J.スミエコウスキー
F.シェーラー
A.コスタ
GY
35
LMP2
アルピーヌ・エルフ・チーム
オレカ07・ギブソン
A.ネグラオ
M.ロハス
O.コルドウェル
GY
36
LMP2
アルピーヌ・エルフ・チーム
オレカ07・ギブソン
M.バキシビエール
J.キャナル
C.ミレッシ
GY
41
LMP2
チームWRT
オレカ07・ギブソン
R.アンドラーデ
R.クビサ
L.デレトラズ
GY
63
LMP2
プレマ・レーシング
オレカ07・ギブソン
D.パン
M.ボルトロッティ
D.クビアト
GY
21
LMGTE Am
AFコルセ
フェラーリ488 GTEエボ
TBC
S.マン
TBC
MI
25
LMGTE Am
ORT・バイ・TF
アストンマーティン・
バンテージAMR
A.アル・ハーティ
M.ディナン
C.イーストウッド
MI
33
LMGTE Am
コルベット・レーシング
シボレー・コルベットC8.R
B.キーティング
N.バローネ
N.キャツバーグ
MI
54
LMGTE Am
AFコルセ
フェラーリ488 GTEエボ
T.フロー
F.カステラッチ
D.リゴン
MI
56
LMGTE Am
プロジェクト1・AO
ポルシェ911 RSR-19
PJ.ハイエット
G.ジャネット
M.カイローリ
MI
57
LMGTE Am
ケッセル・レーシング
フェラーリ488 GTEエボ
木村武史
S.ハファカー
D.セラ
MI
60
LMGTE Am
アイアン・リンクス
ポルシェ911 RSR-19
C.スキアボーニ
M.クレッソーニ
A.ピカリエッロ
MI
77
LMGTE Am
デンプシー・プロトン・
レーシング
ポルシェ911 RSR-19
C.リード
M.ペデルセン
J.アンドラウアー
MI
83
LMGTE Am
リシャール・ミル・AFコルセ
フェラーリ488 GTEエボ
L.P.コンパンク
L.ワドゥ
A.ロベラ
MI
85
LMGTE Am
アイアン・デイムス
ポルシェ911 RSR-19
S.ボビー
M.ガッティン
R.フレイ
MI
86
LMGTE Am
GRレーシング
ポルシェ911 RSR-19
M.ウェインライト
R.ペーラ
B.バーカー
MI
98
LMGTE Am
ノースウエストAMR
アストンマーティン・
バンテージAMR
I.ジェームス
D.マンチネッリ
A.リベラス
MI
777
LMGTE Am
Dステーション・レーシング
アストンマーティン・
バンテージAMR
TBC
C.スティーブンソン
藤井誠暢
MI