馬場「新しい姿見て」 五輪、NBAへ飛躍決意

B1長崎のユニホームを手にする馬場雄大=26日、長崎市(長崎ヴェルカ提供)

 「この1シーズンに懸ける思いが本当に強く、新しい姿を見てもらいたい」。今夏のバスケットボール男子W杯日本代表の馬場雄大選手(富山市出身)は26日、B1・長崎ヴェルカの入団会見で、今後の競技人生を左右するビッグイベントと位置付けるパリ五輪出場に向け、熱い言葉を連ねた。米プロNBAでプレーする夢に近づく「最良の道」と判断し、新天地での飛躍に意欲を燃やした。

 夢のNBA選手になるため、海外挑戦を続けてきた馬場選手にとって、5季ぶりの日本復帰。ただ、会見では「目標、ゴールは変わらずNBA選手になること」と強調。チームにNBAでトレーナー経験のあるスタッフがいることなど長崎の環境を高評価し、「夢に近づくためベストだと思った」と決断理由を説明した。

 W杯で日本代表は1976年のモントリオール五輪以来、48年ぶりとなる自力での五輪出場を決めた。馬場選手は「すごくうれしく、新たな歴史をつくれた」と喜ぶ一方、自身は5試合の出場で1試合平均6.4得点、2.4リバウンドにとどまり「納得してない。もう少し自分の力を見せたかった」と不完全燃焼の大会を振り返った。

 長崎の伊藤拓摩社長兼任GMはNBA下部Gリーグ・レジェンズのアシスタントコーチ経験があり、馬場選手が初めて同チームでプレーした2019~20年シーズンから親交がある。W杯後に2人で今後について話し合い、入団に至った。

 長崎は10月14、15日に行われる富山グラウジーズのホーム開幕戦(富山市総合体育館)の相手となる。馬場選手は地元での試合に「富山のブースターは情熱を持った人が多い。皆さんに楽しんでもらえるプレーをしたい」と心待ちにした。

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