中村敬斗の初ゴールが決勝点! 伊東純也も奮闘のS・ランスが3戦ぶり白星【リーグ・アン】

[写真:Getty Images]

リーグ・アン第6節、リールvsスタッド・ランスが26日にスタッド・ピエール=モーロワで行われ、アウェイのランスが。なお、ランスのMF伊東純也は88分、FW中村敬斗は77分までプレーした。

直近2試合未勝利で9位に位置するランスは、勝ち点1差で6位に位置する難敵リール相手に3試合ぶりの白星を狙った。このアウェイゲームでは伊東と共に前節初アシストの中村がいずれもスタメンを飾った。

立ち上がりから一進一退の攻防を見せる中、9分には中村が相手陣内でのパスカットから右の伊東に繋ぎ、最後はゴール前で伊東のラストパスを受けたダラミーがゴールネットを揺らす。だが、これは完全にオフサイドでゴールは認められず。

それでも、12分には伊東の左CKの流れからファーのファーのムネツィが頭で折り返したボールをゴール前のダラミーが右足ボレーでゴールネットに突き刺し、先制に成功した。

敵地で幸先よく先制したランスは、直後に中村が魅せる。16分、自陣右サイドでの細かい繋ぎから伊東が粘って背後を狙うムネツィへスルーパスを通す。そのままボックス右まで持ち込んだムネツィが丁寧な横パスを逆サイドに走り込む中村へ繋ぐ。ここで日本代表FWはニアをカバーに向かったDF、カットインを読んだGKの動きを冷静に見極め、GKの上を抜くループ気味のシュートを流し込み、前節の初アシストに続き今節は初ゴールを挙げた。

中村の待望の初ゴールによってラクな試合展開となったランス。以降はホームチームの反撃に晒されるが、要所を締める守備で決定機までは持ち込ませない。そういった流れの中で30分過ぎには伊東とユムティティが激しく交錯。互いにピッチへ倒れ込んで治療を受けるアクシデントが発生したが、伊東もユムティティも無事プレーに復帰し事なきを得た。
前半終盤にかけては自陣で守勢が続いたランスだったが、割り切って守備に人数を割きながら2点リードで試合を折り返した。

後半は前半終盤の流れを踏襲するリールペースで試合が進んでいく中、ロングカウンターを攻撃のメインとするランス。55分過ぎにはボックス左に抜け出した中村からゴール前の伊東を狙ったラストパスが供給されるが、これは手前で引っかかってしまい、日本代表コンビでの追加点奪取とはならず。

以降は押し込んで攻勢を続けるリール、人数をかけて守るランスという構図の下で膠着状態が続き、伊東と中村も自陣の低い位置まで下がって守備に奔走する。77分には1枚カードをもらっていた中村が先にベンチへ下がると、この交代直後の79分にはセットプレーの二次攻撃からアンドレのヘディングシュートでリールに1点を返される。

これで一気にスタジアムの空気が変わると、ランスはさらなる守勢を強いられる。そして、88分には伊東もベンチに下がってチームは完全に逃げ切り態勢に。その後、リールの猛攻を何とか凌ぎ切ったランスが中村のリーグ・アン初ゴールによって2-1の勝利。難敵相手にリーグ3試合ぶりの白星を手にした。

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