大英博物館、盗難品の情報求む! 宝石や装飾品2千点前後が被害

ロンドンの大英博物館=2015年(AP=共同)

 【ロンドン共同】大英博物館は26日までに、盗まれた大量の所蔵品の回収に向け、公式ウェブサイトで市民に情報提供を呼びかけた。英メディアによると、2千点前後が盗難や破損の被害に遭った。大部分は古代ギリシャやローマ時代の宝石や装飾品。青銅器時代の指輪やイヤリングも含まれている。

 ウェブサイトで「専門家の助言により、盗まれたり破損されたりした所蔵品の詳細は明らかにできません」とした上で、被害品と類似した所蔵品の写真を公開した。盗難品に関する情報を寄せてもらうための専用メールアドレスを掲載した。

 大英博物館は8月、紀元前15世紀から紀元後19世紀の収蔵品が盗まれたり破損されたりしたと発表した。関わったとみられる職員1人を解雇し、館長が引責辞任した。

 ロンドン警視庁が捜査しており、報道によると、既に60点が博物館に返却され、約300点が近く戻される予定。

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