県庁の食堂で「三陸・常磐産水産物応援デー」スタート 海産物の安全性アピール

福島県産メヒカリ定食

 東京電力福島第1原発の処理水海洋放出の風評対策として県が企画した「三陸・常磐産水産物応援デー」が26日、県庁1階の食堂で始まり、吉村美栄子知事ら幹部が「福島県産メヒカリ定食」を味わい、海産物の安全性をアピールした。

 定食は常磐沖が全国有数の漁場であるメヒカリの唐揚げ、宮城県産ワカメとシラスのあえ物、山形牛を使った芋煮など。吉村知事はメヒカリを頭から口に運ぶと、「柔らかく骨まで食べられる。おいしい」と目を細めた。

 東日本大震災の同原発事故後に本県も間接的に風評被害に遭ったと振り返り「きちんと放射性物質の調査がされているので安心。率先して県庁の食堂で食べて応援したい」と語った。

 予約などで正午前に完売した。夫婦で訪れた山形市中野、無職桜井弘治さん(81)は「漁業者を応援しようと思い訪れた。味もいい」と話した。応援デーは県が食堂を運営する県庁食堂の協力を得て実施し、第1弾の今月は29日まで1日40食を提供する。10月の日程などは調整中。

福島県産メヒカリの唐揚げを味わう吉村美栄子知事=県庁

© 株式会社山形新聞社