焼け跡の遺体は火災前に死亡 56歳長男を死体遺棄容疑で逮捕 「亡くなった母そのまま放置」/岡山・津山市

今年6月に岡山県津山市加茂町中原で発生し、焼け跡から女性1人の遺体が見つかった火事で、津山署は25日、火災の前に亡くなっていた母親の遺体を放置していたとして、同居していた無職長男(56)を死体遺棄の疑いで逮捕した。

調べでは、木造2階建て家屋が全焼し、1階寝室から母親=当時(82)=の遺体が見つかった。司法解剖の結果、焼死ではなく、すでに亡くなっていたことが分かった。目立った外傷はなかった。長男は、母親が何らかの理由により死亡していることを知りながら、埋葬することなく遺体を放置し、遺棄した疑い。

同署によると、長男は火事で逃げる際に2階から飛び降り、足を骨折。回復を待って事情聴取した。「亡くなっていた母をそのまま放置していました」と容疑を認めている。

© 津山朝日新聞社