福祉サービス充実誓う 山形・敬寿会30周年記念、書家の金沢さん揮毫

敬寿会の設立30周年を記念して書道パフォーマンスを披露した(右から)金沢翔子さんと、母泰子さん、金沢寿香理事長=山形市民会館

 山形市の社会福祉法人・敬寿会(金沢寿香理事長)の設立30周年を記念し、ダウン症の書家金沢翔子さんによる記念パフォーマンスが25日、同市民会館で行われた。翔子さんは、自分が幸せになると同時に他人を幸せにするという意味を持つ「自利利他」を揮毫(きごう)し、関係者が一層の福祉サービス充実を誓った。

 関係者約150人が出席。金沢理事長が「30周年の節目に原点に立ち返り、次の40年、50年の指針となるよう地域福祉の向上に貢献していきたい」とあいさつした。翔子さんは力強い筆運びを見せ「心を込めて書きました」と述べた。母泰子さんの講演もあった。

 同法人は1994年に設立。軽費老人ホームケアハウス「山形敬寿園」(同市妙見寺)をはじめ、県内外で17拠点87事業所を運営しており、職員数は950人を超える。28日に同市のメトロポリタン山形で記念式典を開く。

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