埼玉で一斉取り締まり、149カ所で「自転車の悪質な利用者」対象に 大宮は朝から実施 踏切立ち入り、並進、右側通行、歩行者の横断妨害など続々

歩行者らの安全確保を目的に自転車の取り締まりを行う警察官=25日、さいたま市大宮区土手町1丁目

 自転車利用者による悪質で危険な交通違反から歩行者の安全を守ろうと、埼玉県警交通指導課は25日、県内149カ所を対象に506人態勢で一斉交通取り締まりを行った。

 さいたま市大宮区では、同課と大宮署、交通機動隊が午前7時半から約1時間、土手町1丁目の県道中心に取り締まりを実施。周辺は交通量が多く、同署員らがヘルメット着用や安全利用なども呼びかけていた。

 同課によると、県下の取り締まりで交通切符処理(赤切符)が65件。内訳は遮断踏切立ち入りが最多の38件で、指定場所一時不停止17件、右側通行9件、信号無視1件だった。指導警告(レッドカード)は計900件で、指定場所一時不停止274件、無灯火163件、並進禁止127件、右側通行74件など。同署管内は交通切符処理が4件、指導警告が24件。ほかに歩行者横断妨害違反が2件あった。

 同署の浅野且敬交通課長代理は「マナーの悪い運転も多いので交通ルールを守って事故に遭わないように注意してもらいたい」とし、「自転車乗用時はヘルメットをしっかりかぶって自分の身を守ってほしい」と強調した。

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