国産の海の幸、最良のレシピでお届け 冷凍料理の定期便が好評 月8品、西宮のシェフ近藤一樹さんら監修

「Bon Quish」のメニューを考案・監修している近藤一樹さん(中央)ら3人のシェフと試作料理=大阪市北区

 国産の海の幸にこだわり、和洋中に精通したシェフが考案したレシピで調理した魚料理を冷凍で定期的に届けるサービス「Bon Quish(ボンキッシュ)」が好評だ。下ごしらえや調理が面倒だと魚料理を敬遠しがちな人でも、解凍して手軽に本格的な味を楽しむことができる。(金山成美)

 東京電力ホールディングス(東京都)と、冷凍総菜の開発や宅配サービスを展開するファミリーネットワークシステムズ(大阪市)が「日本の魚介類のおいしさを感じてもらい、魚食普及や漁業の活性化に貢献したい」と、2021年から手がけている。月に1度、8品が届く。

 料理を考案・監修するのは、和食の近藤一樹さん(兵庫県西宮市在住)のほか、第一線で活躍するフレンチと中華のシェフたち。試作段階から綿密な打ち合わせをし、材料や大きさ、見た目、冷凍して商品化する際の課題などを議論する。

 試食では、味のバランス、食感、香りなどを確認し、料理によってソースを混ぜるのか別の袋にするのかなど「お皿に盛り付けて食べる最終形から逆算し、試行錯誤している」と近藤シェフ。クール(すてきな)、クラシカル(伝統的な)、ノスタルジック(懐かしさ)の概念を基本に、メニューを提案している。

 食材は季節感を取り入れながら、全国各地の魚介類から選定。兵庫県産では、今年5月の「明石鯛(だい)の香草蒸し赤パプリカのソース」、9月の「明石タコと香味野菜の冷製ピリ辛和(あ)え」などが届けられた。

 近藤シェフは「日本の各地に産地があり、多種多様な魚介類がいることを、さまざまな料理をおいしく味わいながら知ってもらいたい」と話している。

 定期便月1回、6400円(送料込み)。ホームページから申し込む。

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