“お地蔵さん”では入らない パットは構えて何秒以内で動かすべき!? 石坂翔子

「パットのアドレスで固まってしまう人」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーTさんの悩み】
「パットを打つ前に、ラインやアドレスが気になって“お地蔵さん”状態に…。悪いと分かっていても、なかなか始動ができません。どうすればスムーズに動き出すことができますか?」

【石坂翔子のレスキュー回答】
パッティングもショットも同じですが、打つ前に構え方やストロークを細かく考えすぎてしまうと、“お地蔵さん”のように体が固まってしまうものです。ゴルフは思考だけではなく、感覚のスポーツでもあります。今回は、“頭でっかち”になりすぎないための練習法をお教えします。

1. 動き方よりリズムを重視する

適度なテンポ「90BPM」がお勧めという石坂(撮影/小林司)

“お地蔵さん”状態がなぜ悪いかというと、一度体を固めてしまうことで、その後のリズムが狂ってしまうからです。大切なのは、いつもと同じ動き方よりも“いつもと同じリズム”をつくること。メトロノームを使った反復練習をお勧めします。

2. 構えてから4秒以内がマスト

動き出すまでに最低でも2~3秒は必要なため「4秒以内」が石坂流(撮影/小林司)

止まっている時間が長ければ長いほど、体の固まりが強くなり、動き出すことが難しくなります。ボールの確認で1秒、打ち出す方向を見て1秒、始動する意識で1秒、合計3秒がベスト。遅くても4秒以内では必ず始動するように心がけましょう。

3. 振り幅は変えてもリズムは一定に

テークバックだけ(左)フォローだけが大きい振り幅(右)は大ミスの元(撮影/小林司)

フックorスライス、上りor下り、ショートもロングもリズムは変えてはいけません。アドレスでは、距離に応じてスタンス幅を変え、それに応じて振り幅を調整します。どんな状況でもリズムを変えないことで、距離感や対応力が発揮できるのです。

【今回のまとめ】リズムが一定なら大きなミスは防げる♪

惑わないタイプの石坂は2~3秒で始動する(撮影/小林司)

・動き方よりリズムを重視する。
・構えてから4秒以内がマスト。
振り幅は変えてもリズムは一定に。

取材協力/千葉夷隅ゴルフクラブ

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