「解決のめど立たないから裁判所の判断を」“駐車場貸し出し”めぐり 市が市議を提訴の理由説明=静岡・沼津市議会

静岡県沼津市所有の土地を有料駐車場として貸し出していたとして、市が市議に対して利益を返還するよう求めている問題をめぐり、9月27日の市議会で議案の質疑が行われ、市が市議を提訴する決断に至った理由などをただしました。

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<沼津志帥会(自民党)尾藤正弘市議>
「一つ目は、議案提出までの経緯を教えてください。二つ目は当該経緯を踏まえて、提訴に至った理由をお聞かせください」

<沼津市建設部 杉山泰彦部長>
「本市としては交渉によって解決をめざしたが、支払わないと明確な回答があり、解決のめどが立たないことから、裁判所にその判断をゆだねることに」

沼津市によりますと、山下富美子市議は自宅敷地に隣接する市が所有する土地を、2022年9月まで月極駐車場として有料で複数の人に貸し出していました。

沼津市は山下市議に、駐車場の貸し出しで得た約10年間の利益の返還を求めたものの応じられないという回答があったため、約200万円の支払いを求め提訴する議案を提出しています。

一方、山下市議はその土地はもともと父親が所有していたものだと認識していて、両者の主張は平行線のままです。

27日の本会議では、市が山下市議を提訴する議案を提出した理由などについて質疑があり、杉山泰彦建設部長は「交渉で解決を図ろうとしたが、応じないとの回答があり、このままでは解決のめどが立たないことから裁判所の判断をあおぐ」と説明しました。

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