岡山の「ブラボー」もなかで称賛 文近堂、新たなあん考案し販売

文近堂が開発したもなか「ブラボー岡山」。商品化のきっかけに合わせサッカーボールの形にしている

 倉敷市高須賀の和菓子店「文近堂」が一風変わった名前のもなかを売り出した。「ブラボー岡山」だ。お笑いやスポーツの分野で活躍する岡山ゆかりの人たちを称賛したいとの思いを込めた。中身もこだわり、新たなあんを生み出した。

 商品化は、大崎貫達社長(71)が昨年のサッカーワールドカップで長友佑都選手が連呼した「ブラボー」の雄たけびを聞いたのがきっかけ。その後、年末の漫才コンクール「M―1グランプリ」で優勝した津山市出身のお笑いコンビ・ウエストランドや、全国高校サッカー選手権で頂点に立った岡山学芸館高の活躍を見て「ぜひこの言葉を届けたいと思った」と言う。

 あんは計3種類。定番の粒あんに加え、新たにこしあんにチョコレートと抹茶を混ぜた「チョコ抹茶餡(あん)」、白あんにホワイトチョコレートときな粉を練り込んだ「チョコきな粉餡」を考案した。年明けから試行錯誤を重ね、あんこを炊く水を牛乳に変えてバターを加えるなどし、納得のいく味に仕上げた。

 長友選手にちなみサッカーボール形の一口大とした。1個170円。7個入りの箱詰めは1500円。8月から店頭販売している。

 同店は倉敷市出身の将棋棋士・大山康晴15世名人らの名を冠した倉敷らしい商品開発で知られる。大崎さんは「岡山がもっと盛り上がるよう素晴らしいパフォーマンスをした人への贈り物に選んでもらえたら」としている。

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