海苔作りの第一歩 「種付け」始まる 千葉・富津市

海苔作りの第一歩 「種付け」始まる 千葉・富津市

 江戸前海苔の本場、千葉県富津市で海苔作りの第一歩となる「種付け」作業が始まっています。

 千葉県の海苔生産の約8割を占めている富津市では、9月24日から海苔養殖の第一段階ともいえる種付け作業が始まっていて、27日は富津漁業協同組合の組合員らが作業に取り掛かりました。

 組合員らは海苔の胞子を入れた水槽の上で養殖用の網を巻き付けた水車を回転させて、種付けを行いました。

 このあとは網を別の水槽に移して胞子に芽を出させてからそのまま冷凍保存し、海水温が23℃以下になる10月中旬から、海へ張り出すということです。

 組合員によりますと、近年は海水温の上昇でクロダイによる食害で、不作が続いているため、養殖網を防御ネットで囲うなどの対策をして、11月には収穫を始めたいとしています。

© 千葉テレビ放送株式会社