瑚海みどり監督作「99%、いつも曇り」 劇場公開&東京国際映画祭の正式上映が決定

瑚海みどり監督作「99%、いつも曇り」が、2023年12月15日より劇場公開されることが決まった。また、第36回東京国際映画祭のNippon Cinema Now部門での正式上映も発表された。

「99%、いつも曇り」は、アスペルガー傾向(発達障害グレーゾーン)にある一葉を主人公とした物語。正義感が強く、おしゃべりでパワフルな一葉は、15年前に一度妊娠するも流産していた。その経験や自分自身の性質・傾向に悩み、社会との関わり方や働き方をまだ見つけられずにいる一葉を描く。瑚海みどり監督自身も感じてきた「発達障害」という言葉への違和感、他者とともに生きることのメッセージを描き出した作品となっている。

瑚海みどり監督のコメントも公開された。コメントは以下の通り。

■瑚海みどり監督コメント
「自分もだけどあんたもアスペルガーだと思うよ」と15年前に言われた衝撃的な言葉がこの映画を生んだ。実際に発達障害傾向の人たちのコミュニティに参加してみると、職場に馴染めない、どうしてもミスを連発する、なかなか自分に合う仕事に巡り合わず職場選びに悩んでいるなど、取材してわかった。人と話が噛み合わない、空気が読めないとか…なるほどなるほど。アメリカ人の友人に聞いてみるとアメリカにはそんな人は沢山いる、と。
小さな社会で、いつでも周りの顔色を伺いながら、小さな頭をぐるぐるさせて人間関係の難しさにぶち当たっている。生きるって本当に大変。それは発達障害傾向であろうとなかろうと、みんな同じ。それなら、もう少し想像力を働かす努力をしてみようか。みんな誰もが凸か凹で、凸凸凹凹で。

【作品情報】
99%、いつも曇り
2023年12月15日(金)からアップリンク吉祥寺で公開
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