3戦勝ちなしのチェルシー、指揮官はカップ戦での心機一転に期待 「前進のチャンス」

[写真:Getty Images]

マウリシオ・ポチェッティーノ監督が巻き返しを期して臨むEFLカップ(カラバオカップ)3回戦のブライトン&ホーヴ・アルビオン戦を前にコメントを残した。クラブ公式サイトが伝えている。

昨シーズン、プレミアリーグ12位で終わったリベンジを果たすべく、ポチェッティーノ新体制で戦っている今シーズンのチェルシー。しかし、フタを開けてみると、第6節終了時点での成績は1勝2分け3敗。勝ち点「6」で14位に沈む厳しい状況となっている。

24日に行われた直近のアストン・ビラ戦を0-1で落として3試合未勝利となった中、EFLカップ2回戦から勝ち上がっているチェルシーは27日にブライトンと対戦。ブライトンはリーグ戦で3位につけるなど好調をキープしている相手だが、ポチェッティーノ監督は気持ちを切り替える機会だと述べた。

「これ(EFLカップ)は今シーズンの我々にとってポジティブなことの1つであり、トロフィーを獲得することができる機会だと考える必要がある。当然、日曜(24日)の敗戦の後で最高の気分ではないだろうから、選手たちに自信と信頼を与え、前へ進むためのチャンスになると思う」

「これは(リーグ戦とは)違う大会だから、気分も何もかも一変する必要がある。昨日と今日、我々はたくさん話し合ったし、チームにもっと自信を持たせようとした。明日に向け準備は整うだろう」

また、ポチェッティーノ監督は選手たちの状態にも言及。アストン・ビラ戦で長期離脱から復帰したアルバニア代表FWアルマンド・ブロヤはまだ先発起用しないことを明言した。

「彼はまだ先発する準備ができていない。チームに貢献しているし、よくやっているが、試合に先発出場できるようコンディションを戻すには時間が必要だ。20分か30分は出場できると思うが、先発する準備はまだ整っていない」

開幕から左サイドの高い位置での出場が続いていたものの、直近2試合はスタメンから外れているイングランド代表DFベン・チルウェルについても触れ、イングランド代表DFレヴィ・コルウィルの好調がその理由だと述べた。

「レヴィのプレーぶりにとても満足している。彼は個性を発揮しているし、チームに非常に良いバランスをもたらしている。チリー(チルウェル)にはプレーする可能性があると思うし、明日もプレーすると思う」

「我々は常に選手たちに何かを期待している。チリーはおそらくベストなポジションで起用されていなかった。我々は彼をウイングで使っていたんだ。そうなった理由は、回復したミシャ(ミハイロ・ムドリク)や(ラヒーム・)スターリングのようなウイングをあの位置で起用するようになった後も、レヴィを今のポジションで起用し続けようと考えたからだ。彼(レヴィ)はよくやっている」

コルウィルを脇で支えるブラジル代表DFチアゴ・シウバの存在の大きさも称賛。今の最終ラインがバランス的にベストだと考えているようだ。

「チアゴは本当に調子が良い。我々が望むような形でプレーをする上で、ムドリクのような攻撃的な選手が戻ってきた今、彼が後方から非常に優れたビルドアップをしてくれることはチームの助けになる。彼は強いし、チームには強力な最終ラインが必要だ。守備に関するデータを見ると、このチームはリーグで最高のチームの1つであり、うまくいっているように見える」

「そして、前に攻撃的な選手がいるときは、攻撃に出ていくサイドバックが必要ないことがある。全てはバランスの問題であり、私はレヴィに満足している。彼はとても良いものをチームに提供してくれるし、サッカーは常に変わるものだ。我々は彼がそこでプレーすることに満足している」

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