強引な「訪問購入」相談が増加 60歳以上が8割

 国民生活センターは27日、「不要品を買い取る」としながら、高価な貴金属を強引に買い取る「訪問購入」に関する相談が全国で増加しているとして、注意喚起した。相談者の約8割が60歳以上で、高齢者の家族やホームヘルパーにも不審人物の出入りに注意するよう呼びかけた。

 センターによると、2023年度の訪問購入に関する相談件数は3071件で、前年度同期比で約500件増加した。金相場の高騰などが理由として考えられるという。

 相談事例として、事前に電話で「皿1枚でもいい」と伝えながら、訪問後に貴金属を見せるよう強要したり、売買の契約書に強引にサインさせたりするケースがある。

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