欧州ツアーはシード手中 星野陸也が一時帰国で狙うホスト優勝

開幕前日は“バンテリンカラー”で調整(撮影/亀山泰宏)

◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 事前(27日)◇三好CC西コース (愛知)◇7300yd(パー71)

4月「中日クラウンズ」から5カ月ぶりの国内ツアー出場となる星野陸也は、刺激をたっぷり持ち帰ってきた。前週の欧州ツアー「カズーオープンdeフランス」で予選落ちを喫したが、帰国便の関係で最終日も会場に残って調整。久常涼の初優勝を目に焼き付けた。

ルートは違うものの、タイミングを同じくして新たな舞台に挑戦した同士。「正直、ビックリはしなかった」という感想は同じフィールドで戦ってきたからこそでもある。「比嘉(一貴)さんとか自分とか、(日本ツアーの)賞金ランキング上位(の資格で出場権を得た)3人が苦しんでいる時も上位にいて、すぐに勝つんじゃないかと思っていました」。6つ年下の21歳にリスペクトがにじむ。

「自分もヨーロッパでも早く優勝できるように」と誓いを新たにして帰ってきた母国だが、この試合を終えたら次週にはスペインへ飛ぶ。

ここまで年間ポイントレース75位とシードを手中に収め、次なる目標は上位50人だけが出られる最終戦「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」(11月16日~/ジュメイラ ゴルフエステーツ アースC)のエリートフィールド。その前週、南アフリカでの「ネッドバンクゴルフチャレンジ」も出場選手は66人に絞られるため、残るスペイン2試合とカタール1試合が重要な意味を持つ。

大会主催の興和株式会社(本社:名古屋市)と所属契約を結び、ホストプロとして臨む今週もやはり大事な一戦になる。毎週のように国境をまたいで戦う過酷な転戦を助けてくれたのも、同社の看板商品でもある外用鎮痛消炎薬「バンテリン」だったとか。

「移動で筋肉が張っていたりしても、すぐに治るんですよ。さすがだなって」と笑顔で感謝しつつ「まずはしっかり予選通過して、ホスト優勝を狙って頑張りたい」。最高の恩返しは明確だ。(愛知県みよし市/亀山泰宏)

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