前年同期比約2億5000万円減 千葉県警が特殊詐欺の緊急対策結果を発表

前年同期比約2億5000万円減 千葉県警が特殊詐欺の緊急対策結果を発表

 千葉県警が2023年6月から8月末まで行った特殊詐欺の緊急対策の結果、期間中、被害額が前の年の同じ時期より2億5000万円近く減少していたことがわかりました。

 県警は、特殊詐欺の緊急対策として、2023年6月から8月末までの3か月間、高齢者世帯への個別訪問や駅頭の巡回などを強化しました。

 県警によりますと、緊急対策の期間中に合わせて70人を検挙し、被害総額も前の年の同じ時期より約2億3400万円減少したということです。

 被害総額が減少した理由について、県警は、金融機関やコンビニの従業員の声かけで448件の詐欺が防げたことなどを挙げています。

 しかし、2023年1月から8月末でみると被害件数と被害総額は増加傾向にあり、特に架空料金請求詐欺は前の年の同じ時期より4億円近く被害総額が増えています。

 具体的には「老人ホームの入居権を譲ってほしい」などという話を持ちかけた後に、「名義貸しは犯罪だ」といって架空の弁済費用を請求する手口があるということです。

 県警は、「特殊詐欺撲滅に向け、引き続き対策を続けていく」としています。

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