日テレ開局70年記念舞台「西遊記」に豪華キャストが集結! 片岡愛之助「令和版の孫悟空をしっかり作りたい」

日本テレビ開局70年記念舞台「西遊記」の製作発表が行われ、孫悟空を演じる片岡愛之助、三蔵法師役の小池徹平、牛魔王役の松平健、鉄扇公主役の中山美穂らキャスト16人と脚本のマキノノゾミ氏、演出の堤幸彦氏が出席した。

「西遊記」は、16世紀の中国・明の時代に書かれた小説。孫悟空が沙悟浄、猪八戒、三蔵法師と共に天竺(てんじく)を目指し、次々と襲い掛かる化け物を変幻自在な妖術で退治ながら長い旅路を歩んでいく。映画やアニメ、人形劇などさまざまなメディアで題材とされる中、1978(昭和53)年に「日本テレビ開局25年記念番組」として制作された堺正章主演のドラマは社会現象となった。それから45年の時を経て、今回「日本テレビ開局70年記念舞台」として復活する。猪八戒役は戸次重幸、沙悟浄役は加藤和樹、玉竜役は村井良大がそれぞれ演じる。

主演の愛之助は「孫悟空を務めさせていただくなんて夢にも思っていなかった。見ていただいたら分かる通り、大スター大集合みたいになっています。僕自身も楽しみ」と笑顔を見せた。そして「令和版の孫悟空をしっかり作りたい」と力強く語った。小池は「三蔵法師といえば、過去女性が演じられてきた印象が強いと思いますが、男性が演じる新しさが出せればいいなと思っています」と思いを口にする。そんな小池の三蔵法師について、愛之助は「ピッタリ。美しさがあり、永遠の美少年といった感じで変わらない。それに驚きました」と太鼓判を押した。戸次は「豪華キャストの中、唯一不安を感じるのが僕の役では…。猪八戒は豚の妖怪であることから、恰幅(かっぷく)のいい役者がやるというイメージがある中、こんな瘦せ形の猪八戒がやってきてしまいました」と笑いを誘い、「全く新しい猪八戒をやる気満々でいます」と意気込んだ。

また中山は「脚本をいただいた時から私に務まるのか毎日ずっと思っています」と明かし、「初めての立ち回り、初めての役割、初めての大所帯の舞台とか、初めてのことばかりですので、まだまだチャレンジできることをありがたいと思って、頑張っていきたい」と気合を入れる。松平は「前回(堤氏演出の『魔界転生』)もハードな立ち回りだったのですが、今回はそれ以上の立ち回りということで、できるかぎり体力的に限界突破で頑張りたい」と力を込めた。演出の堤氏は、最新の映像技術や特殊効果を駆使したアクションスぺクタルということで「見どころだらけ」とアピールした。

会見にはほかに紅孩児役の藤岡真威人、鎮元子役の田村心、玉帝/高伯欽役の曽田陵介、虎力大仙役の小宮璃央、高翠蘭役の柳美稀、鹿力大仙役の押田岳、羊力大仙役の桜庭大翔、銀角役の山口馬木也、金角役の藤本隆宏が登壇。舞台「西遊記」は、2023年11月3日より大阪、福岡、名古屋、東京の4カ所で上演される。

撮影/宮川舞子

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