袴田巖さんの再審＝やり直しの裁判について、10月27日に初公判が行われることが決まりました。裁判所、検察、弁護団による事前の話し合い＝三者協議が9月27日午後4時から静岡地裁で開かれ、日程が決定しました。
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2023年で87歳を迎えた袴田巖さん。いまから57年前の1966年、静岡県旧清水市(現静岡市清水区)でみそ製造会社の一家4人を殺害したとして、死刑が確定しました。2023年3月、東京高裁は犯人のものとされてきた重要な証拠「5点の衣類」について「捜査機関によってねつ造された可能性が高い」などとして裁判のやり直しを決めました。
死刑事件で再審が始まるのは袴田さんで5例目。過去4件はいずれも無罪判決が言い渡されていることから袴田さんの無罪の公算も大きくなっています。さらに袴田さんが高齢であることを踏まえ、弁護団は早く判決を出すために、検察には袴田さんの有罪立証をしないよう、裁判所には有罪立証を認めないよう求めてきました。
9月12日に行われた前回の三者協議では、静岡地裁はやり直し裁判の初公判の候補日として10月27日を挙げ、2024年3月27日までに審理を終えたいとする意向を示していましたが、今回の協議で10月27日午前11時に初公判が開かれることが決定しました。
