JR烏山線100周年イベント目前 30日、市が宇都宮駅でPR活動 大型模型など展示

イベントに向けた広報活動で展示する模型

 【那須烏山】川俣純子(かわまたじゅんこ)市長は27日の定例記者会見で、10月14日のJR烏山線開業100周年記念イベントを控え、今月30日にJR宇都宮駅構内で同イベントをPRする広報活動を行うと発表した。滝駅周辺を模した大型模型を展示するほか、市なすからブランド認証品のPRなど観光プロモーションも実施する。市が宇都宮駅で同イベントをPRするのは初めてで、市への誘客促進を図り同線の利用向上や存続を目指す考えだ。

 広報活動は宇都宮駅2階イベントスペースで実施する。開業100周年記念イベントのPRチラシを駅利用者に配布するほか、龍門の滝や田園風景のジオラマ内を列車のミニチュアが走る模型を展示する。その場で市商工観光課のインスタグラムアカウントかユーチューブチャンネルをフォローした先着50人に、市なすからブランド認証品のお菓子をプレゼントする。

 同線はJRの「収支が厳しい路線」に該当しており、利用客の多い宇都宮駅を周知場所に選んだ。川俣市長は「100周年は市を知ってもらうチャンス。烏山線を存続させるためにも、記念イベントだけでなく、観光のアピールもしたい」と述べた。

 同イベント当日の10月14日は、烏山駅前広場で同線開業の功労者宛てに感謝状を贈るほか、烏山高生の提案を基に開発したアユ飯の駅弁の限定販売やマルシェが開かれる。また、金井2丁目の山あげ会館前広場では那須烏山商工会による「商工会まつり」も開催される。

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