迂回すればSAで使えるクーポン発行 中国道の利用者対象、山陽道トンネル火災で西日本高速

大阪市で開かれた定例会見で、尼子山トンネルの火災について言及するNEXCO西日本の前川秀和社長=大阪市北区堂島1

 兵庫県相生、赤穂市にまたがる山陽自動車道尼子山トンネルで起きた火災で、西日本高速道路は27日、西行き車線の通行止めによって交通量が増えた周辺一般道路の混雑緩和を狙い、中国自動車道へ広域迂回した利用者を対象に、サービスエリア(SA)などの買い物で使える専用アプリのクーポンなどを発行すると発表した。

 火災は今月5日に発生し、トラックや乗用車など計23台が焼けた。山陽道は西行き車線の播磨ジャンクション-赤穂インターチェンジ間で通行止めが続き、岡山方面の国道2号は交通量が2倍以上に増えていた。

 発行されるのは「みちトク迂回クーポン」と「レシート電子クーポン」の2種類。みちトク-は、専用アプリの衛星利用測位システム(GPS)を起動させると、対象経路となる中国道西行き車線の走行1回につき、500円分のポイントが自動的に付与される。兵庫県内を含む指定のSAやパーキングエリア(PA)のコンビニやショッピングコーナーで使える。28日午後1時からアプリが更新されてポイントが付与され、10月2日から利用できる。

 レシート電子クーポンは10月2日から、関西地区の対象SAやPAで千円以上の買い物をした利用者に対し、主に中国地区の中国道や岡山自動車道などのSAやPAで使える200円分の電子クーポンを配布する。レシートに印字されたQRコードで入手する。(安藤真子)

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