
マイクロソフトは、デスクトップ仮想化の技術を用いてWindows環境を配信する新サービス「Windows 365 Cloud PC」(クラウドPC)を2021年に開始しています。
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クラウドPCはクラウド上の仮想マシンでWindows 11が稼働しているため、手元のマシン環境に依存せず、すべてのデータがクラウド上に存在し、ローカルPCにはデータが残らないセキュアなWindows環境を実現できます。いわゆるシンクライアントと同様の仕組みと言えます。
ローカルのPCでWindowsにログインすると、自動的にクラウドPCに接続して利用可能になる機能「Windows 365 Boot」が、今月(2023年9月)提供予定のWindows 11の大型アップデート「Windows 11 23H2」で提供されることが明らかになりました。

上記が、Windows 365 BootでクラウドPCに接続する画面です。
これまでクラウドPCはリモートデスクトップのクライアントからアクセスすることで利用することが一般的でしたが、Windows 365 Bootによって、まるでローカルPCを起動するようにクラウドPCを起動し接続できるようになります。
Windows 365 Switchも正式版に
Windows 365 Bootと同時に、デスクトップ画面を切り替えるように、ローカルPCのWindowsとクラウドPCを切り替えられる「Windows 365 Switch」もWindows 11 23H2で提供されます。

上記の画面は左から、Desktop1、Desktop 2、New Desktop、そして「Connect to Cloud PC」となっており、簡単にクラウドPCに切り替えられます。
Windows 365 BootやWindows 365 Switchの登場によって、共有のPCでセキュアに仕事をする環境などが容易に構築できるようになると期待されます。
この記事は新野淳一氏が運営するメディア「Publickey」が2023年9月27日に掲載した『Windowsをクラウドで提供する「クラウドPC」につながる「Windows 365 Boot」正式リリース』を、テクノエッジ編集部にて編集し、転載したものです。
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