寝るときは扇風機とエアコン、どちらにすべき?それぞれのメリット・デメリットとは?

夜中も暑い…扇風機とエアコン、どちらにすべき?

9月も終盤に差し掛かりましたが、まだまだ暑い日々が続いています。就寝中でも「冷房器具を使わなければなかなか寝付けない」「途中で暑くて目が覚めてしまう」という人も多いでしょう。

一般的に、快適な睡眠には以下の条件が揃っていること、また睡眠時の体温変化を理解した上で効果的に冷房器具を使うことが推奨されています。

  • 夏場の睡眠時に最適な室温は26℃
  • 睡眠時の理想的な湿度は50%前後
  • 眠る前から入眠後4時間は深部体温が1.5℃下がる
  • 深部体温低下時は汗をかきやすい
  • 入眠4時間後以降は徐々に体温が上昇し始める

室温や湿度はもちろん、睡眠前から起床前にかけて体温の変化が1.5℃も変化することを知っておきましょう。入眠した後は、深部体温低下に伴い汗をかきやすいため、湿度に気をつけることもポイントになります。

扇風機とエアコン…寝る時に使うメリットとデメリットを解説

睡眠中に扇風機とエアコンのどちらかを使用したい場合、どちらを使うべきなのでしょうか。ここでは、扇風機とエアコンを寝る時に使うメリットとデメリットを解説します。

扇風機のメリット

まずは扇風機を使うメリットから見ていきましょう。

  • 電気代が安い
  • エアコンほど体が冷えない
  • 肌が乾燥しにくい
  • 当てたいポイントに直接風を当てることができる

やはりエアコンに比べると、格段に電気代が安いというメリットが挙げられます。近年、電気代が徐々に高騰しつつあるため、電気代を節約したいという方にとっては大きなメリットでしょう。

また「エアコンでは肌寒く感じる」という人にとって、扇風機はエアコンよりも体を冷やさずに済むため、快適に眠れると感じる人もいます。

扇風機のデメリット

反対に、エアコンと比べた時に扇風機で感じやすいデメリットを紹介します。

  • 部屋全体を冷やすことはできない
  • 湿度を下げにくいためジメジメとした暑さを感じやすい
  • 室温が下がりにくいため熱中症のリスクが高い

エアコンと比べると以上のようなデメリットが考えられます。

扇風機も室内の空気を循環させることができるため、ある程度は室温や湿度を下げることができます。しかし、エアコンに比べると効率的に室温を下げることはできず、湿度もあまり下がらないため、ジメジメとした暑さに途中で起きてしまう…という声も多いです。

エアコンのメリット

続いて、エアコンのメリットを確認しましょう。

  • 室内の温度を早く下げられる
  • 室温と共に空気を乾燥させて湿度も下げてくれる
  • 扇風機よりも暑さを感じずに済む

エアコンは扇風機と比べると冷風を部屋に送り込んでくれるため、室内全体の温度と湿度を下げてくれる効果が高いです。睡眠中に暑さを感じることもないため、朝まで快適に眠れるという声も扇風機より多く聞こえます。

エアコンのデメリット

反対に、エアコンを睡眠中に使うとどのようなデメリットが考えられるのでしょうか。

  • 電気代が高い
  • 体が冷えて体調不良につながりやすい
  • 空気が乾燥しすぎてしまい喉を痛めたり肌トラブルの原因に

エアコンを就寝中につけておくデメリットとして、電気代が高い点や冷えすぎてしまう点が挙げられます。

体を冷やしすぎてしまうと、翌日に体が怠く感じたり頭痛に悩まされたりするリスクが高まります。また、空気乾燥によって喉を痛めたり、肌のコンディションが悪くなるといったリスクも考えられるでしょう。

その日の気温と湿度、家族の体質に合わせて使い分けると良い

夜、寝ている時は扇風機とエアコンどちらを使うのが良いのかという悩みに対しては、その日の気温や湿度、そして家族の体質(寒がり、暑がりなど)に合わせて使い分けましょう。

具体的には、以下のような使い方の事例があります。

  • 眠る前〜就寝2時間後までエアコン、その後は扇風機のみ使用する
  • 足元に扇風機を当てると体感温度が下がりやすい
  • 暑がりな人は眠る前に冷房、就寝後は朝まで28℃除湿でエアコン運転を

朝まで扇風機だけ、エアコンだけでは適切に室温や湿度、睡眠の質を管理することが難しい方が多いです。

そのため、眠る前から就寝後数時間はタイマー機能を活用してエアコンと扇風機の併用、その後は扇風機だけを使うといった方法や、朝までエアコンの除湿機能を使うなどの使い分けがオススメです。

エアコンと扇風機を上手く活用して快適な睡眠ライフを

いかがでしたか。少しずつ暑さが引いてきた9月末頃は、夜間の若干暑い状態に扇風機を使うべきか、エアコンを使うべきか悩んでしまいます。今回紹介したそれぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自分に合った活用法を模索してみましょう。

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