マドリーがダービー敗戦払拭の快勝! ブラヒム・ディアス復帰弾にホセルがホーム3戦連発【ラ・リーガ】

[写真:Getty Images]

ラ・リーガ第7節、レアル・マドリーvsラス・パルマスが27日にサンティアゴ・ベルナベウで行われ、ホームのマドリーが2-0で勝利した。

前節、アトレティコ・マドリーとのアウェイ開催のマドリード・ダービーで1-3の完敗を喫し、今シーズンの初黒星を喫した3位のマドリー。その敗戦からのリバウンドメンタリティが試される中2日でのホームゲームでは、前節のグラナダ戦で待望のプリメーラ復帰後初白星を挙げた15位のラス・パルマスと対戦した。

アンチェロッティ監督はダービーから先発5人を変更。サイドバックをナチョとメンディに入れ替えたほか、クロース、モドリッチ、ベリンガムをベンチに置き、チュアメニとホセル、復帰後初スタメンとなるブラヒム・ディアスを起用。また、ヴィニシウスがベンチに戻ってきた。

ブラヒム・ディアスをトップ下、ロドリゴとホセルを最前線で並べた[4-3-1-2]の布陣でスタートしたマドリー。開始6分には相手のミスを突いていきなりゴールに迫る。

相手ボックス右でブラヒム・ディアスとホセルのコンビでボールを奪い切ると、ホセルからの折り返しを受けたゴール前のロドリゴがすかさず右足のシュート。だが、これはGKアルバロの好守に阻まれた。

開始早々のゴールは逃したものの、以降はハイラインの背後を狙う奥行きのある攻撃、後方から繋ぐ相手のビルドアップにうまく制限をかけて攻勢を続けるホームチーム。21分にはボックス左でリュディガーのパスを受けたホセル、24分には裏へ抜け出したブラヒム・ディアスに絶好機が訪れるが、いずれもGKアルバロのビッグセーブに遭う。

前半半ばから終盤にかけても相手陣内でハーフコートゲームを展開するエル・ブランコ。両サイドバックも頻繁に相手ボックス内に侵入する厚みのある攻撃でゴールをこじ開けにかかるが、再三の決定的なシュートがことごとく良い立ち位置を取るGKアルバロの正面を突く。

その後、マドリーは筋肉系のトラブルかアラバが自ら交代を要求してピッチを去り、ルーカス・バスケスのスクランブル投入を余儀なくされるアクシデントにも見舞われる。再三の決定機逸に新たな負傷者と嫌な流れが漂うが、ミラノからの武者修行帰りの若手MFが決定的な仕事を果たす。

前半アディショナルタイム3分、右サイド深くでボールを受けたルーカス・バスケスがボックス付近まで運んで丁寧な折り返しを供給。これを中央のブラヒム・ディアスが丁寧なボールコントロールから利き足とは逆の右足を振ると、このシュートがゴール左上隅に突き刺さった。

ブラヒム・ディアスの復帰後初ゴールによって苦しみながらも1点リードで後半に臨んだマドリー。立ち上がりは相手の攻勢を受ける展開となったが、早い時間帯に2点目を奪う。

54分、左サイドで仕掛けたロドリゴがボックス内に切れ込んで相手を抜き切らないタイミングで左足の正確なクロスを供給。これをゴール前のホセルが得意のヘディングで合わせ、ホーム3試合連続ゴールとした。

これで大きく勝利に近づいたマドリーは直後にホセル、ブラヒム・ディアスの殊勲のスコアラー2人を下げて復帰のヴィニシウスとセバージョスをピッチへ送り出す。

以降は前に出てくるアウェイチームをいなしながら、試運転のヴィニシウスやセバージョスを起点にカウンターから3点目を狙う。その中でゴールがほしいロドリゴのボックス内での果敢な仕掛けやチュアメニが得意のミドルシュートでゴールを脅かしていく。

その後、メンディとカマヴィンガを下げてフラン・ガルシアとクロースの投入で交代枠を使い切ったアンチェロッティのチームは、最後までトドメの3点目こそ奪えなかったものの、相手にほぼ決定機を与えぬまま試合をクローズ。

ベリンガムらを完全に休養させるなど余力を持って勝ち切ったマドリーが、ダービー完敗を払しょくする2-0の快勝を収めた。

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