氷見産米食べ初勝利つかめ ハンド富山ドリームス

氷見産米の炊きたてご飯をスタッフから受け取る富山ドリームスの選手=氷見市ふれあいスポーツセンター

  ●11月の次戦見据え 体強化へ食事量2倍

 ハンドボール日本リーグ男子に今季から参戦した富山ドリームスが11月の次戦に向け、ホームである氷見産の白米を食べ、体の強化に取り組んでいる。これまでの9戦で他チームとの体格差が浮き彫りになったことを受け、9月から筋トレを週2日から週5日に増やし、練習後にご飯を配布して食事量を1.5~2倍に増量。強豪相手に当たり負けしない一回り大きい体を手に入れ、悲願の初勝利を狙う。

  ●JAが提供

 強化はリーグ戦のない9~10月の2カ月間で取り組む。富山ドリームスは今季、7~8月の9戦で全敗し、最下位の13位と苦戦。相手チームに当たり負けする場面が多いことから改善に着手し、JA氷見市から氷見産米105キロの提供を受けた。

  ●体格差痛感、筋トレも増

 強化期間中は週6日の練習のうち、週3日を器具による筋力トレーニング、週2日を体幹トレーニングに充てる。うち週3日は、練習中にスタッフが大型炊飯器で用意した炊きたてご飯約2合とおかずの弁当を配布。配布日以外も選手は各自で朝昼夕の食事量を増やしている。

 強化開始から3週間がすぎ、選手には成果が出始めている。すでに3キロ増量し、88キロに達した青沼健太主将(富山銀行)は「チームメイトや会社の同僚に、日に日にでかくなってるな、と声を掛けられる。攻撃でも守備でも勇気を持って当たれるようになる」と手応えを感じている様子だ。

 体格の向上以外に効果を感じる選手もおり、森永浩壽選手(アジアン・ブリッジ)は「食事に対する意識がより高くなった」と力を込める。北林誠生選手(アルミファクトリー)は「この期間でしっかり体を作ることができれば、けがもしにくくなるはず。次戦で初勝利をつかみたい」と意気込んだ。

 リーグ戦の次戦は11月11日、氷見市ふれあいスポーツセンターで、福岡ゴールデンウルヴス(12位)と対戦する。

体幹トレーニングに励む選手

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