伊勢原が誇る “お祭り男” の血が騒ぐ 道灌まつり30日開幕 諏訪の御柱、6年ぶり「里曳き」

御柱里曳きで使用する元綱を市役所に展示し、本番に備える磯崎さん=伊勢原市田中

 神奈川県伊勢原市を代表する祭り、第56回伊勢原観光道灌(どうかん)まつりが30日、10月1日の両日、小田急線伊勢原駅周辺で開催される。恒例のパレードに加えて、今年は6年ぶりに行われる「信州諏訪 御柱里曳(おんばしらさとび)き」が華を添える。姉妹都市・茅野市(長野県)の関係者と一体となった祭事に、伊勢原が誇る“お祭り男”、阿夫利睦(むつみ)の磯崎敬三会長(80)の血が騒ぐ。「心を一つに一本の柱を動かすことに集中する。その真剣な表情と心意気を見てほしい」と来場を呼びかける。

 伊勢原市にゆかりのある武将・太田道灌と北条政子にちなみ、市内をパレードする1日、国道246号・伊勢原交差点から伊勢原駅北口の約1キロを、長さ12メートル、重さ約4トンのモミの木製の「御柱」が数百人規模で引かれていく。茅野市と姉妹都市を提携した1986年以来、日本三大奇祭に数えられる「御柱祭」と同等の規模で招致され、伊勢原の節目ごとに開催してきた。

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