遠藤航が初アシスト! ソボスライ鮮烈ミドルで逆転のリバプールが4回戦進出【EFLカップ】

[写真:Getty Images]

EFLカップ(カラバオカップ)3回戦、リバプールvsレスター・シティが27日にアンフィールドで行われ、3-1で勝利したリバプールが4回戦進出を決めた。なお、リバプールのMF遠藤航はフル出場した。

直近のリーグ戦でウェストハムに3-1の勝利を収めてリーグ5連勝を達成した好調のリバプール。今週末にはトッテナムとのビッグマッチを控える中、今シーズンのEFLカップ初戦ではチャンピオンシップ(イングランド2部)に降格したレスターをホームで迎え撃った。

クロップ監督はプレシーズンツアー以来となるフォクシーズとの再戦に向け、ハマーズ戦からカーティス・ジョーンズを除く先発10人を変更。遠藤やツィミカス、ドークらヨーロッパリーグのLASK戦に近い控え中心のメンバー構成となった。

試合は立ち上がりにいきなり動く。開始3分、自陣右サイドでツィミカスを囲んでボールを奪い切ったレスターがロングカウンターを発動。ユヌス・アクギュンが相手陣内を持ち上がってボックス中央に走り込むマカティアに完璧なスルーパスを通すと、マカティアが冷静にGKケレハーとの一対一を制した。

ここ最近の課題である前半にまたしても失点を喫したリバプールは、すぐさま反撃を開始。5分にはペナルティアーク付近の遠藤が左足のミドルシュートを狙うが、グラウンダーのシュートはわずかに枠の右へ外れる。

ここから攻撃のギアを上げると、12分にはセットプレーの流れからドークに続けて決定機。だが、ゴール至近距離からのイージーフィニッシュを枠に当ててしまうなど決め切ることができない。

以降はツィミカスの背後を幾度か突かれてカウンターを許す場面こそあるものの、主導権を握ってレスターを押し込むホームチーム。エリオットを起点にボールを動かしながらドーク、ルイス・ディアスの両ウイングが仕掛ける形を作り出すが、決定機まであと一歩という場面が目立つ。

前半終盤にかけても主導権を握って攻め続けるレッズだったが、ツィミカスやガクポのフィニッシュは相手守備陣の粘りの守備に撥ね返されてしまい、1点ビハインドで試合を折り返す形となった。

後半も同じメンバーで臨んだリバプールは開始早々に若きオランダ代表コンビの連携でゴールをこじ開ける。48分、相手陣内左サイドでの遠藤のパスカットからボックス手前左でボールを受けたグラフェンベルフが細かいステップワークから密集を抜く絶妙な左足のパスをボックス中央のガクポの足元に通す。ガクポは絶妙な反転から右足の反転シュートをゴール右下隅に突き刺した。

遠藤も絡んだ開始早々の同点ゴールによって後半は良いリズムで攻勢を続けるリバプール。57分にはボックス内でのドーク、エリオットの繋ぎからゴール前のガクポに2点目のチャンス。だが、ヘディングシュートはクロスバーの内側を叩いた。

前半に比べてゴールを予感させる仕掛けが目立つものの、あと一押しが足りないリバプールは、65分にドークとグラフェンベルフを下げてヌニェスとソボスライの主力2選手を同時投入。すると、この選手交代が逆転ゴールをもたらす。

70分、ヌニェスがボックス手前で強引にドリブルを仕掛けると、これは潰されたものの、こぼれを回収した遠藤がペナルティアーク付近のソボスライの足元にすかさずパスを通す。ここでハンガリー代表MFが豪快に右足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール左上隅の完璧なコースを射抜いた。

ソボスライの鮮烈な一撃で試合を引っくり返したリバプールは、ここからゲームコントロール優先の戦い方にシフト。前に出てきたレスターを冷静に撥ね返しながらヌニェスとソボスライを起点としたカウンターで3点目に迫っていく。

すると、89分にはクアンサーのボール奪取からの豪快な攻め上がりからの右クロスを最後はゴール前のジョタが技ありのヒールシュートで合わせ、トドメの3点目を奪い切った。

これでレスターの士気を下げることに成功したホームチームは、このまま3-1のスコアで試合をクローズ。引き続き前半の戦いにやや課題を残したものの、きっちり逆転勝利を収めて4回戦進出を決めた。

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