ジャクソン弾で公式戦4試合ぶり得点&勝利のチェルシーが4回戦進出! 三笘薫先発のブライトンは決定力欠き敗退…【EFLカップ】

[写真:Getty Images]

EFLカップ(カラバオカップ)3回戦、チェルシーvsブライトンが27日にスタンフォード・ブリッジで行われ、1-0で勝利したチェルシーが4回戦進出を決めた。なお、ブライトンのMF三笘薫は64分までプレーした。

開幕からリーグ戦6試合でわずかに1勝とポチェッティーノ新体制で厳しい船出となったチェルシー。公式戦4試合ぶりの得点と白星を目指したホーム開催の一戦では、。0-1で敗れた直近のアストン・ビラ戦から先発6人を変更。スターリングやチアゴ・シウバ、エンソ・フェルナンデスら一部主力に代えてククレジャやウゴチュク、パーマーらを起用。左利きのククレジャを右サイドバックに配置し、2列目に右からマートソン、パーマー、ムドリクを並べる[4-2-3-1]で臨んだ。

一方、直近のボーンマス戦を途中出場の三笘の鮮やかな2ゴールによって3-1で勝利し、リーグ3連勝を飾ったブライトン。今シーズンのEFLカップ初戦となったブルーズとのアウェイゲームではボーンマス戦から先発7人を変更。ダンクやギルモア、ウェルベックらに代えてイゴール、三笘、ジョアン・ペドロ、アンス・ファティらを起用した。

試合は立ち上がりから比較的オープンな展開に。元ブライトンDFとのマッチアップとなった三笘は、開始直後に鮮やかな仕掛けでボックス左ライン際をえぐる仕掛けでいきなり見せ場を作った。

序盤の攻防を経て試合はアウェイのブライトンがボールの主導権を握り、チェルシーがカウンターで応戦する形の構図に落ち着いていく。

互いにある程度自分たちの狙い通りに攻撃を仕掛けるものの、決定機まであと一歩という状況が続く。だが、24分には古巣初対戦のGKロベルト・サンチェスのミスからブライトンにビッグチャンス。ペナルティアーク付近でサンチェスのミスパスをカットしたジョアン・ペドロがすかさず右足を振るが、ここはシュートを枠の上に外してしまった。

その後は再び一進一退の攻防が続くが、33分には再びチェルシーのビルドアップに強く圧力をかけたブライトンに決定機。後ろ向きでボールを受けたカイセドを潰したファティがペナルティアーク付近で右足のシュートを狙うが、これはGKサンチェスの好守に遭う。

前半終盤にかけてはチェルシーが相手陣内でのプレータイムを増やし、ハーフタイム直前にはボックス左に侵入したムドリクのプルバックからパーマーに決定機が訪れたが、このダイレクトシュートは枠の左に外れた。

ほぼイーブンの攻防が続いた試合は、結局ゴールレスで後半に突入。ファティに代えてマーチをハーフタイム明けに投入したブライトンは、三笘の左サイドを起点に後半も惜しい崩しを見せる。

一方、後半も同じメンバーで臨んだチェルシーはファーストチャンスをゴールに結びつけた。50分、相手陣内でのボール奪取から中央でマートセン、パーマーとスムーズに繋ぐと、最後はボックス左でフリーのジャクソンが右足の丁寧なシュートをゴール左下隅に流し込み、チーム待望の公式戦4試合ぶりのゴールとした。

先に失点を喫したものの、そこまで慌てる必要はないブライトンは引き続きボールを握って相手を押し込み始めるが、前半同様に遅攻の状況では決定機まで持ち込めず。逆に、62分にはパーマーのスルーパスに抜け出したジャクソンに決定機を許すが、ここはGKフェルブルッヘンの好守で凌いだ。

ブライトンはこの直後の64分にはバレバと三笘を下げてギルモア、ウェルベックを同時投入。さらに、70分には18歳MFヒンシェルウッドをピッチに送り込む。

一方、ムドリクに代えてスターリングを投入したチェルシーは70分過ぎにボックス内でのパーマーのポストワークからジャクソンが再びゴールネットを揺らすが、これは微妙なオフサイド判定で認められず。

何とか2失点目を回避したデ・ゼルビのチームは直後の74分にエストゥピニャンの完璧な左クロスをボックス右に抜け出したマーチがヘディングで合わすが、この決定的なシュートはGKサンチェスのビッグセーブに阻まれた。

その後、チェルシーはエンソ・フェルナンデス、ギャラガーとスターリングに続き主力をピッチに送り込み、ここから逃げ切り態勢に入る。

試合終盤にかけてはカップ戦ということもあり、リスクを冒してゴールを目指したブライトンが幾度もチャンスを作り出すが、エストゥピニャンやジョアン・ペドロが決定機で仕留め切ることができなかった。

試合終了間際には交代枠を使い切った状況で負傷したチルウェルがピッチを離れるアクシデントに見舞われたものの、チーム一丸の守備で逃げ切ったホームチームが1-0の勝利。難敵ブライトンを退けたポチェッティーノのチームが、4試合ぶりの得点と共に大きな勝利を掴んだ。

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