カズレーザー 巨大な施設全体がひとつの“顕微鏡”…信じられないモノまで見える『ナノテラス』に驚く

お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が26日に放送された。今回は『世界をリードする超最先端施設に潜入!驚きの最新研究とは?』と題して、カズレーザーたちがスタジオを飛び出し、国内の研究施設である『高崎量子応用研究所』(群馬県高崎市)と、東北大学青葉山キャンパス(宮城県仙台市)内の『ナノテラス』をそれぞれ訪問した。来年から運用が始まるという『ナノテラス』では、最新の顕微鏡の仕組みについて、量子科学技術研究開発機構 上席技術員の安積隆夫と光科学イノベーションセンター 理事長で東北大学 総長特別補佐の高田昌樹から解説を受けた。

量子科学技術研究開発機構 上席技術員 安積隆夫

そもそも『ナノテラス』とはドーナツ型の施設全体が巨大な顕微鏡になっているもので、今年5月にはG7の閣僚も訪問するなど世界から注目を集めている。一般的な顕微鏡では、倍率を上げると視界が暗くなってしまうため、対象物を見るには強い光が必要だった。この施設では、目に見えない電子を施設に備わった加速器の働きによって光の速さに加速させ、放射光蓄積リングから取り出す際に電子を何度も急カーブさせることで太陽の10億倍以上の明るい光を発生させることができる。その技術により今までの顕微鏡では見られなかったナノレベルの物質をくっきり見ることができる。放射光施設『ナノテラス』では電子が持つ放射光をより明るい状態で取り出すことで、これまでの顕微鏡では観測することができなかった神経細胞の構造や、現在まで解明されてこなかった食物の味や食感に関する情報の解析が見込まれるそうだ。

光科学イノベーションセンター 理事長東北大学 総長特別補佐 高田昌樹
(左から)カズレーザー、安積隆夫氏、高田昌樹氏

施設を訪れた当初は「全然イメージがわかない」と口にしていたカズレーザーだったが、『ナノテラス』の仕組みを理解すると、この技術に興味津々。専門家の解説を食い入るように聞きながら最新技術に期待を寄せ、「ホントに、なんでも見られるってことですよね?」と目を輝かせていた。

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