「ムドリクとクロスバー当てで初めて引き分けた。だから彼は大丈夫だ」チェルシー監督が断言したワケ

今年1月のマーケットでシャフタール・ドネツクからチェルシーに加入してきたウクライナ代表FWミハイロ・ムドリク。

アーセナルとの競合の末に8850万ポンド(およそ158.6億円)もの移籍金をつぎ込んで獲得に漕ぎ着けたものの、ムドリクはここまでノーゴールと期待を裏切っている。しかも契約期間はまだ8年間も残っている状況だ。

ただ『Guardian』によれば、チェルシーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は彼について心配してはいないようだ。

その理由は、26日の練習後に行われた「クロスバーチャレンジ」での様子からだという。

マウリシオ・ポチェッティーノ

「自信はスーパーマーケットじゃ買えないのが問題だ。

それはただ時間の問題でもある。知っての通り、脳がどのように働くかというものだ。少しずつ信頼を高めていくことができれば、自信も深まっていく。

例えば、今日のムドリクだ。

私はペナルティエリアの外からクロスバーにボールを当てる『クロスバーチャレンジ』が好きでよくやっているんだ。

今日はムドリクが私に言ってきた。『もう監督とは勝負しないよ。いつもあなたが勝つじゃないか』と」

「私はそれに答えたよ。『そうだね。なぜ私が勝てるかといえば、自信を持って蹴っているからだ。自分を信じてね』と。

そして『物事はバランスが必要なんだ。自信と、そしてクオリティとのバランスがね。私はもう50歳だから、それをよく知っている。そして君はまだ若い』と伝えた。

今日は、彼と初めてクロスバーチャレンジで引き分けた。

彼は自分を信じ始めている。自分のクオリティを信じ始めている。もしそれがなければいいバランスを保つことはできない。物事が難しくなるよ。

選手の心理面に働きかけて、ボールに触ること、ゴールを決めることに対する自信を与えることだ。これは小さな例だよ」

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消極的なプレーが多かったために活躍できていない…というムドリク。ポチェッティーノ監督とのクロスバーチャレンジで大事な自信を取り戻すことができただろうか。

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