スペシャライズド 新型電動ロードバイク「Creo 2」発売 旧モデルと何が違うのか解説

スペシャライズドは9月27日、電動アシストロードバイク「Creo 2」を発売した。

CREOシリーズはスペシャライズドの電動アシストロードバイク。今回登場したCreo 2は2世代目にあたる。

モーターに関しては、フルサスE-MTBである第2世代Levo SLに搭載されているSpecialized SL1.2を搭載。ハウジングなどの改良により従来よりも静音化したと謳うだけでなく、最大出力は33%アップの320W(旧モデルは240W)、トルクは43%アップの50Nm(旧モデルは35Nm)となった。バッテリー容量は320Whで、旧モデルと変わらない。

ヘッド部分には、油圧回路によって動きを減衰させ、快適な乗り心地を提供するだけでなく、走行中の操縦性も向上すると謳う同社独自のサスペンション「FUTURESHOCK 3」を搭載。S-WORKSおよびEXPERTモデルに標準装備されているFUTURESHOCK 3.3は、個々のライダーの体型や走行環境に応じて、プリロード(前荷重)を微調整でき、さらに、好みの固さに調節することが可能。コンプレッション(圧縮率)も、各走行状況やシチュエーションに合わせて、細かく調節可能だ。

Compモデルに採用されている、FUTURSHOCK 3.2も油圧回路を採用しており、個々のライダーの体型や走行環境に応じて、プリロード(前荷重)を微調整でき、好みの固さに調節することが可能だが、こちらは乗り心地が予め設定されている。

Creo 2の車体設計は旧モデルのCreo と比較して、よりグラベル向けに設定。前世代よりヘッドアングルが寝ており、BBハイトが低く、ステムが短く、ハイボリュームタイヤ専用設計へと変化。フロント及びリアのほかローライダーラックにも対応するマウントを備え、最大47Cのタイヤを併用できるフェンダーを取り付ければ、泥や水跳ねを防ぐことができツーリングやコミューター仕様に変更することも可能。また、全モデルにドロッパーポストが標準装備されているのでグラベルも安心して走ることができる。

標準装備されているタイヤは700×47Cで、最大で29×2.2インチのタイヤを装着することが可能。最小の推奨サイズは700x38Cとなる。Creo 2のフレームは全モデルカーボンフレームで、最軽量モデルのS-Works Creo 2の車体重量は12.9キロだ。

「S-Works Creo 2」は1,815,000円(税込、以下同)、サイズは49から58まで、カラーはFSTGRN/CARB/DARK MOSS GREEN SPECKLE。「Creo 2 Expert」は1,210,000円で、BLACK PEARL BIRCH/BLACK PEARL SPECKLEとMETALLIC OBSIDIAN/OBSIDIANの2色。「Creo 2 Comp」は935,000円で、DEEP LAKE METALLIC/DEEP LAKEとHARVEST GOLD/HARVEST GOLD TINTが選べる。

Creo 2は旧モデルと比較して、よりグラベル向けとなっているが、電動ロードバイクを購入する層は単純にスピードを求めるのではなく、舗装路やグラベルなど、より多用途を重視した構成となっている。

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© シクロライダー編集部