高梁川流域のカメ みんなで探そう 倉敷市、自然状況把握へ調査

カメの見分け方を解説する市のホームページ

 みんなでカメ探そう―。倉敷市は、総社、笠岡市など高梁川流域7市3町の自然状況を把握するため、市民参加型の生き物調査を行っている。2023年度のターゲットは「カメ」。寄せられた情報を地図にまとめ、倉敷市のホームページで10月以降に公開する。

 調査は、生物多様性や環境保全への理解を促す狙いで21年度からスタート。セミ、ジャンボタニシに続いて3種類目で、それぞれ5年後に同じ生き物の分布を調べて生態系の変化を探る。

 本年度の対象は、条件付きの「特定外来生物」に指定され、野外に放すことが禁じられるようになったミシシッピアカミミガメ(通称ミドリガメ)、クサガメ、日本固有種のニホンイシガメなど。

 参加は小学生以上(小学生は保護者と参加)で水田や池、用水路などを調査。甲羅干しの習性を踏まえ、晴天時に水辺の石の上をチェックすると見つけやすいという。市ホームページなどで手に入る調査票に発見場所や種類を書き込み、メール、ファクスで送る。ウェブの入力フォームもある。期間は今月末まで。

 市のホームページでそれぞれのカメの見分け方を解説している。種類が分からない場合、写真を送れば市職員が判別する。

 ホームページでは、調査の途中経過も随時掲載。市環境政策課は「生き物に関心を持つきっかけにしてほしい。危険な場所では行わず、安全第一で取り組んで」としている。

 問い合わせは同課(086―426―3391)。

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