諫早消防署高来分署 移転建て替えへ安全祈願

新しい諫早消防署高来分署の完成イメージ図(県央地域広域市町村圏組合提供)

 長崎県諫早市高来町の諫早消防署高来分署の移転建て替えに伴う安全祈願祭が26日、町内の建設地であり、関係者が工事の無事を祈った。工期は2024年8月まで。同年内に供用開始する予定。
 諫早、大村、雲仙の3市で構成し、消防救急業務などを担う県央地域広域市町村圏組合(管理者・大久保潔重諫早市長)の建物は地元自治体が土地を無償提供し、組合が建設する仕組みになっている。高来、小長井両町を管轄する同分署の現庁舎は建設から半世紀が過ぎて老朽化が進み、敷地も手狭なことから、約1キロ離れた高来城ノ下グラウンドに隣接する市有地への移転が決まった。
 移転先の敷地面積は約1850平方メートル、新庁舎は鉄筋コンクリート平屋延べ約540平方メートルと、現庁舎のそれぞれ約2.8倍、約3.4倍。出動に便利な国道沿いで、訓練設備を新たに設ける。

工事の無事を祈った安全祈願祭=諫早市高来町

 施工業者が主催した祈願祭には大久保市長や組合関係者ら約20人が出席。大久保市長はあいさつで「訓練施設の併設、有用な施設設備を網羅し、消防力の充実と強化に寄与できる分署として生まれ変わる」と期待を寄せた。

© 株式会社長崎新聞社