【MLB】ヤンキースのコールが最終登板で今季2度目の完封 サイ・ヤング賞当確か

写真:今季最終登板を完封で締めくくったゲリット・コール

9月27日(日本時間28日)、ヤンキースのゲリット・コールが敵地でのブルージェイズ戦に先発登板。9回2安打5奪三振で4月16日以来、今季2度目の完封勝利を挙げ、最終登板を飾った。

前回登板8回1失点と好投したことでサイ・ヤング賞の可能性が高いとされていたコールは、この完封劇により受賞が当確と言ってもいい状況になった。

確定した今季の成績は、33試合(1位)に登板し、15勝4敗(2位)、防御率2.63(1位)、209回(1位)、222奪三振(3位)、WHIP0.98(1位)と主要成績全てでリーグ3位以内にランクイン。これに加えて2完封、被打率.206もリーグ1位の好成績だ。キャリア初のサイ・ヤング賞はもちろん、満票受賞の可能性も高い。

今月33歳になったばかりのコールは、これまでサイ・ヤング賞投票2位だったことが2度あった。

1度目は2019年。アストロズに所属していたこの年、コールは20勝5敗、防御率2.50、326奪三振で最優秀防御率と奪三振王の二冠という、例年ならば受賞間違いなしと言える好成績を残したが、最多勝だった同僚のジャスティン・バーランダーに惜しくも敗れた。この時の1位票はわずか4票差だった。

2度目は2021年。ヤンキース2年目にコールは16勝8敗、防御率3.23、243奪三振で最多勝に輝いたが、ブルージェイズのロビー・レイが最優秀防御率、奪三振王の二冠で受賞した。この時はコールに入った1位票は1票だけで、残りの29票はレイに入る大差がついた。

2011年のドラフトで全体1位指名を受け、絶対的なエースになることを期待され続けてきたコール。その期待に応え続け、2019年オフには9年3億2400万ドルという投手史上最高額の契約でヤンキースに加入した。投手として様々な栄冠を手にしてきたが、キャリア11年目にしてようやく、最高の栄誉サイ・ヤング賞に輝くことになりそうだ。

© 株式会社SPOTV JAPAN