台湾初の自前潜水艦が進水 24年の海軍引き渡し目指す

台湾国際造船の造船所に展示された台湾初の自前潜水艦の模型=2020年11月、台湾南部高雄市(AP=共同)

 【台北共同】台湾初の自前潜水艦の進水式が南部・高雄市で28日、蔡英文総統が出席して行われた。蔡政権は中国の軍事圧力を念頭に必要な防衛装備を自前で調達する「国防自主」を掲げており、潜水艦建造はその中核と位置付けられている。10月から試験航行を始め、来年末までの海軍への引き渡しを目指す。

 建造計画の責任者、黄曙光・元参謀総長は潜水艦の主要任務について、中国軍の台湾東側への展開を阻止し、台湾を包囲させないことだと説明。2027年までに既存の2隻に加え、自前潜水艦2隻を配備し、4隻体制にする目標を示した。

© 一般社団法人共同通信社