ジョコビッチ、ラケットをゴルフクラブに持ち替えて観客湧かせる「これだけの観客の前でプレーしたことはなかった」

ジョコビッチのトロフィーコレクションに新たな1つが追加

現地9月27日、2年に1度開催される欧州とアメリカのゴルフ対抗戦「ライダーカップ」(イタリア・ローマ)。その開催前に行われるオールスターマッチに、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、テニスラケットをゴルフクラブに持ち替えて出場した。

29日から開催される「ライダーカップ」に先駆けたオールスターマッチには、ジョコビッチのほかにも元レアル・マドリードのガレス・ベイルやF1ドライバーのカルロス・サインツら著名人が参加。

今年最後のグランドスラムとなったUSオープンで男女通じて史上最多タイとなる24度目のタイトルを獲得したジョコビッチは、G4Dツアー(障がい者ゴルフ)の選手とペアを組んで、サインツのペアと対戦した。

この6年間、あまりゴルフをしていなかったというジョコビッチは、「恥をかくわけにはいかないし、誰かの頭にボールを当てるわけにはいかない」と、大会前に猛練習したという。それでもバッグには2本のラケットを入れており、「万が一、間違った方向に行ってしまった時のために自分が一番使いやすいラケットを頼ることができる」と語り、1番ホールのティーグラウンドではラケットを手にして素振り。観客を湧かせた。

特に16番パー4(260ヤード)では、見事なドライバーショットを決めてグリーンを捉えるなど、テニスとはひと味違う局面でも勝負強さを発揮。「安全策を取るつもりだったけど、観客がそうさせた。今までのベストショットの一つだ。これだけの観客の前でプレーしたことはなかったから、自分のレベルを考えればかなりいいプレーができた」とした。

ジョコビッチの活躍もあり、サインツのペアに3-1で勝利。チームも勝利し、ジョコビッチのトロフィーコレクションに新たな1つが追加された。

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