「銀河のしずく」岩手でブランド化進む 栽培面積・生産者ともに増

 

 岩手県オリジナル水稲品種「銀河のしずく」のブランド化が県内で着々と進んでいる。本年度の栽培面積は4650ヘクタールで前年度比1.9倍となり、生産者も同2.8倍に増え、ともに過去最大。日本穀物検定協会の食味ランキングで5年連続最高の特A評価を得るなど生産者や関係機関一丸で厳格な栽培条件を守り、高品質を維持してきた。2016年秋の市場デビューから8年目。生産量増加で首都圏へのPRもしやすくなり、全国的な知名度向上に向け秋の新米商戦に挑む。

 「倒伏しにくく育てやすい。岩手を背負う品種として若い生産者の励みになってほしい」。今年初めて銀河のしずくを作付けした星山営農生産組合(紫波町)の阿部敬一代表理事(69)は黄金色に染まる田んぼを見つめ、意欲を高める。

 県内の栽培面積は16年度の146ヘクタールから32倍に拡大。生産者も順調に増え、2050の個人や法人が栽培する。

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