プレハブ建築協会・報道関係者向け見学会、街区で再エネ融通=マイクログリッドCEMS実用化へ

プレハブ建築協会(堀内容介会長)は15日、報道関係者向け見学会を開催した。

4年ぶりとなった見学会は、2023年が関東大震災から100年の節目ということもあり、東日本大震災による津波被害が大きかった宮城県中部を中心に復興の進ちょく状況を視察した。

同協会会員企業でもある積水ハウス(大阪市北区、仲井嘉浩社長)と宮城県東松島市が環境省の補助を受けて16年6月に完成した日本初のマイクログリッドを導入した災害公営住宅と病院などで構成される「東松島市スマート防災エコタウン」には、穏やかな暮らしが戻っていた。

同街区全体のエネルギー管理を受託する東松島みらいとし機構(渥美裕介代表理事、以下、HOPE)によると、同街区は自治体などから多くの見学者を受け入れているものの、自前の電線を引き、限られた範囲で再生可能エネルギーを融通しあう仕組みの実用化例はわずかという。

エネルギーを適切に管理・運用できる人材不足が課題のようだ。

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