観光列車「サロンカーなにわ」姫路駅を出発 乗客「わくわくする、食事も楽しみ」

姫路駅を出発するサロンカー「なにわ」=28日午前、JR姫路駅

 JR西日本の観光列車「サロンカーなにわ」が28日、播但線を駆け抜けた。湯村温泉(兵庫県新温泉町)で1泊するツアーで、姫路駅では全国から集まった約100人の乗客が関係者や鉄道ファンに見送られ、浜坂駅へ向けて出発した。

 兵庫県やJRグループなどが7月から9月30日まで展開する大型観光事業「兵庫デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせた特別企画。1983年に運行を開始し、近年は数年に1度しか走っていなかったが、播但線では昨年9月にも兵庫DCのプレイベントとして運行した。

 車両は「兵庫テロワール旅号」と名付けられ、28日午前11時前、「姫路お城の女王」らに見送られて出発した。浜坂まで約6時間で、29日夕に姫路駅に戻る予定。出発前には乗客向けに地酒の試飲コーナーが設けられ、姫路城の入城券などが当たる抽選会もあった。

 静岡県から訪れた夫婦は「普段は乗れない車両に乗れるだけでわくわくする。車内での食事も楽しみ」と笑顔だった。 (橘高 声)

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