「ミートコーンドリア作りました」センスあふれる逸品にネット爆笑「ATPいっぱい作ってくれそう」

学校の教科書でおなじみのミトコンドリア。テストや問題集で何度も見たあの形を覚えている人も少なくないだろう。X(旧ツイッター)では、そんな細胞内小器官を、言葉遊びを交えて再現した料理が注目を集めている。

京都大学農学部資源生物科学科の玲珑(りんろん、@osakanafishcom)さんは25日、「全ての生物学徒の憧れる伝説の料理『ミートコーンドリア』を作りました」とつづり、写真を投稿。たくさんのコーンが入ったミートドリアの中央に、いい感じに溶けたチーズがのっていておいしそう。チーズの配置を見ると、教科書で見たことがある”あの形”、ミトコンドリアが再現されている。ネーミングセンスあふれる逸品にユーザーから「最高www」「食べたらめっちゃ元気出そう」「おいしそうなATPいっぱい作ってくれそう」「誰が美味いこと言えと。お見事」「先生が授業で写真出してたやつだ…」など笑いや驚きのコメントが寄せられた。

農学部で細胞の構造を勉強している玲珑さん。友人と「ミートコーンドリア」を作ることに思いをはせていた中、料理持ち寄りで友人の誕生日会が開催されることになった。「全員生物の話題が通じる人だったのでチャンスと思い作りました」。ついに完成した逸品に友人たちも目を輝かせると思いきや「とうとう作ったかコイツという反応でした。普段から変なものばかり作っているのであまり驚かれませんでした…」と少し残念そうに振り返った。

見た目だけでなく、味にもこだわった。友人が狩ったイノシシ肉の頬肉を使用。「臭みなどが出ないようにスパイスをいくつか入れました。イノシシの脂の甘さをうまく活かせた味付けにできたかなと思います」と満足げに語った。一方で「ドリアといえばチーズなので、そのチーズを絵描きで使ったためあまりチーズ感が出せませんでした」と心残りも明かした。

投稿から28日までで8900超のリポスト、4.3万超の「いいね」が寄せられた。想像以上の反響に驚いたという玲珑さん。普段からさまざまな料理を投稿しているだけに「かかった手間で言ったら以前投稿した自家製ブルーギルの魚醤の方がもっと反響ほしかったです」と冗談っぽく笑った。ユーザーからの反応の中には、思わず感心してしまうような返しもあった模様。「ミトコンドリアが母系遺伝であることから、『母親からしか引き継がれないレシピだ』というニュアンスの引用がついて、天才的だと思いました」と感想を語った。

(よろず~ニュース・松田 和城)

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