戦後最大規模の水害「9.28豪雨」から40年 防災授業で児童が土のうを作る「大事な友達を守りたい」

木曽川が氾濫し、岐阜県美濃加茂市などで大きな浸水被害があった、「9.28豪雨」から28日でちょうど40年。美濃加茂市の小学校では、児童が土のうを作る体験をしました。

美濃加茂市立太田小学校。28日の朝に4年生の児童約90人が体験したのは、土のう作りです。災害への備えについて学ぶ授業の一環で、児童は消防団や自衛隊員らに土のうの作り方を学び、実際に手に持って運ぶなど重さを体感しました。28日、この授業が行われた理由は…

今からちょうど40年前の1983年9月28日。台風10号による集中豪雨で木曽川が氾濫し、美濃加茂市と隣の坂祝町などでは、合わせて4588戸が浸水し、戦後最大規模の水害に。死者4人、行方不明者1人と人的被害も発生しました。

太田小学校もまた甚大な浸水被害を受け、CBCテレビの当時のニュース映像には、水が引いた後、児童らが机や廊下の泥を拭きとる作業に追われる様子が写っていました。

太田小学校ではこの災害を風化させないことを目的に、毎年この授業を行っているのです。

(4年生)
「土を入れるのは大変じゃなかったけど運ぶのが大変だった」
「(災害が起きたら)大事な友だちがたくさんいるから守りたいし、自分の命も最優先に動きたい」

児童は土のう作りを通して、災害に対する日頃の備えの重要性を学びました。

© CBCテレビ