大阪科学賞に鳶巣、藤野氏 関西の若手研究者が対象

藤野修教授(左)、鳶巣守教授

 大阪府や大阪市などは28日、科学技術の研究開発に貢献した関西の50歳以下の研究者に贈る2023年度の大阪科学賞に、大阪大の鳶巣守教授(49)と京都大の藤野修教授(49)を選んだと発表した。表彰式は11月11日に開かれる。

 鳶巣教授の専門は有機化学反応。通常使われる高価な金属の代わりに安価なニッケルを使った触媒を考案。炭素原子同士の強い結合を切断する手法を開発した。産業界への波及効果が期待されている。

 藤野教授は数学の「代数多様体論」が専門。「数学のノーベル賞」とも呼ばれるフィールズ賞を受賞した故小平邦彦氏が証明した「小平消滅定理」の適用範囲を広げることに成功した。

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