神戸市、10月からコロナ宿泊療養施設を閉鎖 「5類」移行後の利用なく、感染急拡大すれば再開

神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市は10月から、新型コロナウイルス感染症の対応を見直す。患者を受け入れる病床に余裕があり、国の方針を踏まえて宿泊療養施設を閉鎖し、後遺症相談窓口は専用ダイヤルから各区の保健センターに移す。

 新型コロナが感染症法上の「5類」に移行した5月8日以降、市は病床逼迫で入院できない患者向けに宿泊療養施設2施設66人分を用意したが、利用実績は今月28日時点まで0件だった。感染が急拡大すれば再び開設するという。

 また、重症患者の入院調整は保健所が担ってきたが、医療機関同士の調整が原則となる。5類移行後に保健所が調整したのは11件で、今年1月の約500件と比較して大幅に数が減っており、今後は感染拡大時に必要に応じて支援する。

 市が2021年11月に開設した「後遺症相談ダイヤル」は、相談先を市民により身近な各区保健センターに移管。問い合わせは各区役所・支所で受け付ける。(金 旻革)

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