買いだめする客も…10月も続く値上げの波 法改正に伴いアルコール飲料は「上がるもの」と「下がるもの」が 香川

値上げの波は10月も続きそうです。民間の信用調査会社、帝国データバンクのまとめでは、10月に値上げされる食品は、4500品目以上になるということです。そんな中、法律の改正に伴って、アルコール飲料は「上がるもの」と「下がるもの」が分かれています。

(マルナカ パワーシティレインボー店/秋山和敬 店長)
「酒税の改正に伴って、特設コーナーを設置して対応させていただいています」

10月の酒税法改正で、いわゆる「第3のビール」は税率が引き上げられます。350ml缶に換算すると、1缶あたり約9円の増税となります。

(買い物客)
「(増税は)知ってます。家計が全体的に上がってるって感じです。出費が増えたように思います」

そのため……。

(松木梨菜リポート)
「増税前に買いだめしようというお客さんのために、5つのケースをキャリーカート付きで販売しているものもあるんです」

(マルナカ パワーシティレインボー店/秋山和敬 店長)
「今月に入って、ケース買いされるお客さまが増えている印象です」

反対に、ビールは350ml缶あたり約7円減税となります。また、野菜や果物の価格も今後さらに変動するかもしれません。

高松市西植田町の「まるまる農園」では、香川県オリジナル品種のキウイフルーツ、「さぬきゴールド」が今週末から収穫の時期となりますが……。

(松木梨菜リポート)
「この猛暑の影響で、実が大きくなる前に落ちているものもたくさんあるんです」

(まるまる農園/大東洋木 園長)
「木が枯れないように、体力を維持するために、栄養素を実に与えないように実を落としている。夏の暑さが厳しすぎますね」

この暑さの影響で、出荷量は例年の7割ほどになるとみられています。そうなれば価格の高騰が懸念されます。

さらに……。

(松木梨菜)
「これブロッコリーですね」
(まるまる農園/大東洋木 園長)
「成育してない部分ありますね。暑さで」

こちらも暑さの影響で昼過ぎにはこのような状態に……。

大東さんによると現在、県外で作られたブロッコリーは例年の2倍ほどの価格で販売されているということですが、今後もこの状況が続くのではとみています。

(まるまる農園/大東洋木 園長)
「収穫量も満足いく量とれるのか不安ですし、そうなると価格の方も(高い状態が)続くかもしれない」

10月からの値上げは食品だけではありません。

電力・ガス各社が示している10月分の料金は、前の月より上がります。これは国の補助金が10月から半減するためです。

日本郵便は10月、書留や内容証明などの特殊取扱料や、国際郵便の料金の一部を値上げします。

今後の値上げの波について帝国データバンクは、10月以降は2022年と比べて値上げされる品目が大幅に減少する可能性が高いものの、食品価格は高止まりの状態が続くだろうとみています。

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