北朝鮮、叱責された首相を続投 経済5カ年計画を維持

26、27両日に開かれた北朝鮮の最高人民会議に臨む金正恩朝鮮労働党総書記(手前)=平壌(朝鮮中央通信=共同)

 【杭州共同】北朝鮮で26、27両日に開かれた最高人民会議(国会)で、8月に農地の大規模冠水で金正恩朝鮮労働党総書記に厳しく叱責された金徳訓首相の続投が決まった。金正恩氏は会議で、2021年からの経済5カ年計画が成果を上げていると強調しており、経済政策の責任者に置いている金徳訓氏を外せないと判断したとみられる。

 最高人民会議では、宇宙開発を担当する国家宇宙開発局を「国家航空宇宙技術総局」に改編することが決まったほか、機械工業相ら一部閣僚を交代させる人事が行われた。また障害者権利保障法とかんがい法、公務員法が採択され、金融に絡む法の執行状況の総括が行われた。

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