ボルハ・ゴメスの後任としてマッティア・カサディがファンティックライダーに

モータリスト合同会社は、ファンティック・レーシングチームMoto2 インド GPのレース結果を発表した。チェレスティーノ・ヴィエッティは、スタート直後の第1コーナーで4台が絡むクラッシュに巻き込めれ、ケガのため再スタートがきれなかった。ファンティックライダーとして最後レースとなったボルハ・ゴメスは16位でフィニッシュ。そして、ファンティックはボルハ・ゴメスの後任として、マッティア・カサディが日本GPからシーズン終了までチームに参加することを発表した。
いよいよ目前に迫った、日本GPでのマッティアの走りに注目だ。

Moto2 インド GP でヴィエッティが不運なクラッシュ、ゴメスは 16 番手そして舞台は Moto2 日本 GP へ

ファンティックは、ボルハ=ゴメスの後任として、マッティア=カサディが日本 GP からシーズン終了までファンティック・レーシングチームに参加することを発表した

インド GP は、チェレスティーノ=ヴィエッティにとっては非常に不運なレースだった。このレース、彼にとってはまったくレースというレースをしなかったと言っても過言ではない。スタート直後の第 1 コーナーで 4台が絡むクラッシュが発生し、転倒したライダーが彼を巻き込んだ。赤旗が振られ、レースは一旦中断されて再スタートの合図を待つのみだったが、残念なことにヴィエッティは恥骨の骨折を負ったため、再スタートすることができずに終わってしまった。レースウィークを通じてコンスタントに速いタイムを出してきており、フリープラクティス3では3番手のタイムを出すなど、ここ、ブッダ・インターナショナル・サーキットに慣れてきたばかりのヴィエッティだっただけに、非常に残念な出来事となってしまった。

ボルハ=ゴメスは 16 位でフィニッシュラインを通過し、オーストリア GP 同様、彼にとっての今季最高のパフォーマンスを再現した形になった。そのゴメスだが、残念なことにインド GP がファンティックライダーとしての最後のレースとなることになった。
ファンティックは、MotoE 世界チャンピオンのマッティア=カサディが、2023 年シーズン終了まで、チェレスティーノ=ヴィエッティとともに日本 GP に参戦することを発表した。
1999 年 7 月 2 日にイタリア、リミニで生まれたマッティアは、2008 年にミニバイクでライダーデビュー。
2010 年には早くもイタリアチャンピオンに輝き、翌年もこのタイトルを獲得。同年には、ヨーロッパタイトルまで獲得した。2018 年には CIV 600 スーパースポーツでルーキー・オブ・ザ・イヤーのタイトルを取り、翌年には MotoE 世界選手権にデビュー。このクラスでの初勝利を、2022 年のフランス GP とサンマリノ GPで飾った。

シーズン後半、マッティアは再び主役となるためにレースに現れた。これまでの 7 レース中 5 勝、2 回の表彰台を獲得し、今年度 MotoE 世界選手権で非常に印象的とも言える勝利を収めた。9 月 9 日には地元サーキットでもチャンピオンに輝いている彼のレースナンバーは No.9 である。
ワイルドカードを獲得した、2021 年のサンマリノ GP 以外、リミニ出身の 24 歳は Moto2 には出場したことがない。MotoE では常にミシュランで走ってきたマッティアにとって、シーズン終了までに訪れる 7 度の週末で、彼にとってのニューマシンとダンロップタイヤをみずから知ることになるだろう。
そして今週末、いよいよ目前に迫った日本 GP で、その走りを見ることができる。
「ファンティックは、ボルハ=ゴメスに感謝し、彼の今後のキャリアの成功を心から祈っている。この若いスペイン人ライダーは、MotoGP デビューイヤーを、非常に献身的かつ真剣に戦ってくれた。残念なことに、若く才能豊かな彼にとっても、このクラスは予想以上に厳しいものであった。」

マッティア=カサディ:
「僕を信頼して選んでくれた、ファンティック・レーシングとともに Moto2 世界選手権に参戦できることをとても嬉しく思っている。この素晴らしいチャンスを最大限に生かせるよう、自分のベストを尽くしたいと思っているよ。」

リリース提供元:モータリスト合同会社

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